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B・W・黒田白さぎの物語城塞故話集。

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黒田白さぎによる、数々のものがたりの実験をみなさんとくとご覧あれ、萬客招来🧧🧧🧧🧧🧧🧧!!!!!!!!
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#小説

|架空短編|猫ちゃんだって、ルード・ヴィッヒ……なんだって………!

|架空短編|猫ちゃんだって、ルード・ヴィッヒ……なんだって………!

シャム猫の自称バイエルン新国王、ルードビヒは豪勢に、栄誉栄華で豪奢かつ退廃的な私生活に満足し、その毎日に耽溺していたのでした……。

昼でも真っ暗な城の暗闇の中で、シャム猫特有の赤い目、暗闇の中でも真っ赤に光る目、を輝かせ、文字どうり虎視眈々と、次は何かをやらかしてやろうか、と企んでおりました
。その視線の先にあるのは部屋の中をフラフラと浮いている数々の幽霊だったのです………
猫の特殊能力…………

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Unit・ワンコBildingキャット・キャフェ結成

Unit・ワンコBildingキャット・キャフェ結成

 トイプードルちゃんは言う。ボクなんてこの間、モップに間違えられて水につけ込まれて溺れ死にかかって危うく床板掃除器になるところだったんだよねぇ。ポメラニアンはつぶやいた。ボクは存在に気づかれなくて飼い主に踏みつぶされるところだったんだ。

犬たちは暗い楽屋裏でポツリ、ポツリと近況をそれぞれつぶやき始めました。

それをネコ達は、聞き耳をたててじっと聴き入っていました。ネコ達はロシアンブルーや
、白

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こたつ猫😼コタツの中の真っ赤な異次元ワールド😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽

こたつ猫😼コタツの中の真っ赤な異次元ワールド😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽

とある冬の寒い夜。こたつの中は十九七十年代から八十年代真ん中の世界だった。
昭和レトロな古い世界だった。遠赤外線の真っ赤なコタツ空間の中には生乾きの洗濯物を乾かすために家庭のお母さんがせっせといそしんで畳んで押し込んでいたのです。

そして、そのそばにはいつものように家で飼われている白猫ちゃん、黒猫ちゃん、三毛猫ちゃん、茶トラ猫ちゃん達がコタツの中で温まるため、そして冬眠するため、ただひたすらにネ

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|短編小説|・カゲ達とは,ぼくたちとともに何やらやりたがってるみたいで,ということの顛末が、謎のナンタラ・カンタラ……どゆこと……………。

|短編小説|・カゲ達とは,ぼくたちとともに何やらやりたがってるみたいで,ということの顛末が、謎のナンタラ・カンタラ……どゆこと……………。

   

   うすおぼろげながら…………

   うすおぼろげなままに………

   うすおぼろげなだけに………

  影たちとの意思疎通は、はじまった……

影たちは、ぼくのあたまに上から手を下ろし
ひたいに両手を重ねて何やら……モゾモゾ、うごかしていた………………

影たちは、ヤミの中でなにやら自分たちだけの、自分たちだけしか分からないコード、音楽のような音でコミュニケーションをとっているよ

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肉球キュキュッと。「空想散文」

肉球キュキュッと。「空想散文」

   遠い、遠い未来の星のはなし。

われわれの星は、にゃんこ達がうめつくしていた。

にゃんこの群れはそれぞれ肉球をプニプニ地面におしつけながらくつろいでいました。俗に言う猫のフミフミ……。

母親に甘えるようなあの、ニャンコロリンをし、おのおのが何かに強烈に甘えをくりかえしていた。

にゃんこ達はある時、ニャンコテクノナノニクスという新技術、ニューテクノロジーを昼寝しながらあくびしつつ、適当に

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「短編小説」、僕は、僕はけっしてダメなヤツでなく色々なからだをもちつづける、水晶の国の主人公なのである説…という訳でホントのところは……

「短編小説」、僕は、僕はけっしてダメなヤツでなく色々なからだをもちつづける、水晶の国の主人公なのである説…という訳でホントのところは……

    
   学校に遅刻してしまいそう……。

登校中に河のせせらぎに、見とれ学校のことをすっかり忘れてしまっていた……。

どうしょう!?今から行っても小学校の校門は閉まっているはず。

もう、どうでもいいや!!

なんか、全てあきらめたらスッキリした!

川の横に座ってみる。緑の木々が横に茂っている。河を見ていると、時を忘れていく自分に気付いていく。早朝の河はキラキラ光り目がまぶしくなってく

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