こたつ猫😼コタツの中の真っ赤な異次元ワールド😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽😽

とある冬の寒い夜。こたつの中は十九七十年代から八十年代真ん中の世界だった。
昭和レトロな古い世界だった。遠赤外線の真っ赤なコタツ空間の中には生乾きの洗濯物を乾かすために家庭のお母さんがせっせといそしんで畳んで押し込んでいたのです。

そして、そのそばにはいつものように家で飼われている白猫ちゃん、黒猫ちゃん、三毛猫ちゃん、茶トラ猫ちゃん達がコタツの中で温まるため、そして冬眠するため、ただひたすらにネコだるまをしながら熱を吸収し眠り続けていたのでした。母猫の愛情を慕いながら……

その内、お母さんは、なまけ者の猫ちゃんを
足を使って蹴り上げてコタツから追い出すのでした。何もしない、なまけ者の猫ちゃんを見てるとムカついて………。
それ以前の世代は、掘りごたつといって二段底の暖かいこたつの底にネコ達は冬中、冬眠していて、よく酸欠で死亡しかかり飼い主は猫をつまみ上げ叩いて死の淵から、蘇生させ生き返らせたものでした。

猫ちゃん達は知っていました。こたつの上には温州みかんが沢山並べられていることを。
その酸っぱい匂いはネコちゃん達にはちょっとニガテ……。

ネコちゃんのコタツの上には一家団らんの人間達の家族が、楽しくテレビを見ていました
。テレビの画面にはメス猫ちゃんのカワイイ、アイドル達が、ぶりっ子コスチュームを着て、80年代アイドルの歌をカワイク歌って踊っていました。

アイドル応援隊も、みんな勢いのある若いオス猫達の固まりでした。にゃーにゃーにゃー，にゃーと叫び声をあげ猫の手を振り回し熱狂的に応援していました。

コタツの猫ちゃん達はコタツ布団から顔を出し、アイドルニャンコの女の子達のダンス、歌を憧れの目でじっと見つめていました。かわいいニャ〜〜、ああなりたいニャ〜〜〜〜と。

テレビの中では大晦日の国民的歌番組、猫ちゃん版K・H歌合戦がやっておりました。猫の
大物演歌歌手、猫の全国苦労人・民謡歌手、猫の売出し中のメス・オスアイドル歌手。猫ちゃん達は自分達もああなりたいニヤァとひそかに願いを掛けました。

コタツの中の赤い暖かな世界に人達の足は邪魔に思えました。ネコ達はコタツから、それらを追い出そうとしてネコパンチ！　ネコキック！で攻撃しましたがビクともせず、逆に
蹴りを入れられ首をつままれコタツの外へ放り出されましたが、寒いのは嫌なのでネコは諦めずしつこくもコタツの中にひっそりと入り込みました。

外はしんしんと雪が降り、深々と雪が積もっておりました。猫ちゃん達はコタツぶとんの中の赤外線の真っ赤で暖かな幸せに酔いしれていました。そこに、まぁなんと突然！！　Dらえもんが降臨してきたのです！

猫ちゃん達は驚き、ふーーーっ!!!!　と唸り声を上げ毛を逆立てて尻尾をぴんと立てて鋭い爪を立てて　Dらえもんを威嚇しました。

Dらえもんは言いました。「怪しまなくてもいいよ！僕は耳がないけど君たちと同じ仲間なんだから！！　これから僕と遊ばないかな！
」猫たちは警戒を解きゴロニャンと腹を見せてのどをならしネコロリンと甘えて来ました
。

Dらえもんはお腹のポケットからDKでもドア
🚪という道具を引っ張り出し真っ赤なコタツの中でドアの扉を開け猫ちゃん達を異次元空間へと誘いました。外の世界は夜のしんしんとした雪景色でした。雪の上を多数の猫のおじいさんおばあさん達が行き来していて、猫の子供達も雪合戦をして遊んでいました。

そこへいきなり雪道の中、デカイ犬の借金取りが表れて借金返済の催促をし、脅してきたのです。
「お前らええ加減にせえょ！！今日という今日は耳そろえて貸したもん返してもらおやないかい！！」猫ちゃん達はビビりまくりました。

猫ちゃん達は総掛かりで犬の借金取りに総攻撃を仕掛けました。噛みつき、ネコキック、
ネコパンチ連打！！

その隙にＤらえもんと共にDKでもドアで逃げました。

ドアの向こうは楽園の夏のハワイでした。猫ちゃん達はハワイの伝統舞踊のフラを踊り腰みのつけて腰を振りニヤァニヤァ鳴いて娯楽を愉しみました。Ｄらえもんと共に。
その後でハワイの人達に腰トントンをやってもらいました。おそらくは2000年頃からの猫界のトレンド、腰トントン！これをやられる気持ちのよさは猫でないと分からないとされています。みなウミャ〜〜ンといった悦楽の表情でした。Ｄらえもんもやってもらって気持ち良さそうでした。

ハワイから帰ってきた所は元のコタツの真っ赤な温かい中でした。猫ちゃん達はＤらえもんとニャンニャンバイバイして、少しして一息ついてまた眠りにつきました。ただ、ひたすらに眠りにつきました、ニャンニャン、ニャンニャンと心のなかでハミングしながら。

猫ちゃんは冬場にこたつの中で冬眠をしながら、やがてくる暖かな春を待つのです。お外に出て仲間同士じゃれ合い遊び合う、やがてくる春を待ちながら…………。

　　　　春先のネコの冷えて濡れた

　　　　ピンクの鼻って。

　　　　ぽってりとしたピンクの肉球。