社労士試験挑戦のメリット・デメリット
私は、2022年の11月に社労士試験の受験を決意し、2023年8月の試験で合格をしました。試験準備から、合格後の仕事やキャリアアップへのメリット・デメリットを整理する目的で、本記事を作りました。
筆者のプロフィール
・家族構成:30代、子ども1人(未就学児)、妻はフルタイム勤務
・仕事:出社7割程度で、月間残業時間が30時間程度。
通勤は往復で2時間半程度
・仕事と社労士の親和性:社会保険業務に数年携わっていたため、
実務は多少知っている(試験範囲の5%程度)
衛生管理者の資格は持っていたので、安衛法はある程度知っている。
・勉強は嫌い。特に暗記が苦手。
※職場に「勤務社労士」としてのロールモデルはいない
メリット
●プロセスメリット
・効率的に進めるための「計画力」、淡々とこなす「継続実行力」、
「やり切るマインド」が自然と身につく。
・労働基準法を学ぶことで、一般的な労務の知識がついた。
会社によっては管理職試験の受験科目に「労務」があるので、
先食いして知識を習得できた。
・雇用保険や健保、徴収法等、実務のみだと発生頻度が低い業務への
初動対応が遅れがちになるが、先回りして対応することができる。
(例、会社吸収合併の時の増加概算や、60歳以上の社員が離職する際に
「離職票いらん!」と言われても渡さないといけない等)
・(企業DC等の実務担当者だと)、国民・厚生年金の考え方からきている
ので、喪失や拠出月のずれ等、実務で混乱しやすい箇所が整理できる。
・厚生年金をちゃんと理解できるため、興味関心が高まる。
・昨今話題の、「人的資本投資」や「DE&I」等への理解が、
法令目線で深まる。(社一等)
まだまだたくさん・・・
●結果メリット
・転職時に箔がつく。今後のキャリアの選択肢が増える。
・「合格者」としての自己肯定感が高まる(ひけらかすのはNG)。
⇒試験は苦手、暗記は不得手・・・などのマイナス思考から脱却できる
・「合格者」として、家庭や社内から信頼される
⇒管理系であれば、年上の同僚や上司からも一目置かれる。
※法令を知らずに全然違うアプローチをしている管理職が
いたとしても、こちらが言ったことを理解させやすくなる。
・企画業務をする際に、法令が頭に入っているのでスムーズに
進められたり、会社の意思だけで法令に抵触しそうな場合に
事前に止められる。
デメリット
●プロセスデメリット
・試験勉強の期間中はプライベートが犠牲になる。
⇒TVは見ない。家族との外出が減る、家事などの家族の協力が必要。
・余裕がないとイライラするので、家庭内の雰囲気がやや悪くなる
・出費が増える(予備校費用など)
⇒自己投資だと思いましょう。
●結果デメリット
・役員、拠点管理等の社内の相談窓口になってしまう。
・社員から厚生年金、退職金、健保の任意継続がいいかどうかなどの
相談窓口になってしまう。
・管理職でなくても、社会保険関係のチェック者になってしまう。
・転職を警戒される
・合格したからと言って、社会保険や労務の仕事に就けるわけではない
以上です。個人的にはデメリットよりもはるかにメリットが多いと思っています。「迷っているなら挑戦しましょう。悩む時間が無駄です。」
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