言動のすべての理由は把握しているから求められれば言語化できるけど、全部説明するのは疲れるから歩み寄りたいと思う話。
タイトルそのまんま。
どうにも理屈っぽいタイプだからなのか、自分の言動のほぼすべて、理由を把握した上で言ったり動いたりする傾向があります。noteこそ言葉を選び、時に順序を崩したりしながら、フワフワと抽象的に書いたりするんですけど、それは意識してのこと。
更に、自分が持つ「人間としての汚いところ」を言葉にすることにあまり抵抗感が無いので(人間なんて汚いもんでしょ?)、一般的に「恥ずべき心理」「隠したい本音」みたいなものに対しての受け皿が無駄に広い。
これが合わさるとどうなるか。
いろいろな物事に対し、理由を把握した上でニュートラルに受け止めてしまうがゆえ、自分が感じた素朴な疑問を口に出してしまいやすい。一般的には「あー、これ、気になるけど相手の立場を考えると言わない方がいいのかな、突っ込んだらダメなやつかな。」とセーブするような場面でもズバッと言ってしまうとか。相手の立場より目的の達成を意識してしまうから「え?これ、どういうことですか?これこれこういう理由からこっちの方がいいと思います。」みたいな感じ。
年功序列でアレがナニだったり、極めて保守的な組織でのコミュニケーションでは致命的なやーつ。(っていうのは、かつての勤め先、パワハラでもって圧力をかけてくださった先輩方から学びました。)
脱線したけど。
会社にせよ演劇業界にせよ、個々人の意見・スタンスが比較的許容される今の環境では、こういうタイプを面白がってくれる人も多いのですよね。それはとても有り難いこと。ただ、やはり相手を尊重する・立てる・プライドを傷付けないっていうことに対しては気をつけないといけないなと思っていて。世間一般的なプライドというのは私がイメージしているよりうんと高い。燃えるゴミと一緒にプライドもポイポイしがちな私は結構そのトラップに引っ掛かるのですよ。ああ難しい。
だからこの数年はとにかく「言葉にするより先に行動で示す」を心掛けているのですけれど、いんやぁこれがまた伝わらないんだぁ!やり方が良くないのかなぁ。で、行動で伝わらないものだから結果的に理由や考え方や何やらを言葉で説明することになる。
行動している中・コミュニケーションを図る中で、「どういう意味なのだろう?」「どんなメリットがあるのだろう?」「もうすこし調べてみようか」なんていう、お相手の意欲や気づきなどのポイントを刺激できていないからそうなる。「もうちょっと自分で掘り下げてみるからヒントだけでもちょうだい!」と言われるなら、いくらでもヒント出すんですけどね。そこに至らないとなると結局、お相手にとっても自分にとってもマイナス、ストレスでしかない。
そして、タイトルに記載した通り。求められれば説明はできるんだけど、時にフェアじゃないって思ってしまうのだよなぁ。そりゃあ、事情・意味・対処などがわかっている人に聞いて解決した方が早いけど「その場しのぎじゃ意味ないじゃん?」「仕事量のバランスがおかしくなるだけじゃない?」「こちらがそこまでフォローしたとして得るものある?」とか。一時的に負荷やストレスが掛かったって、将来的には知識や経験を自分のものにして行った方がお互いのためでないかい?って。
あとはまぁ、私は営業・企画・公演・役者などを応援するセクションに従事すると同時に、同業者・デザイナーの地位や待遇の向上のため働き掛けてゆくという役割もになっておるのでなぁ。特に演劇業界。その辺りの関わり方をどうしようか考える日々。企画や役者の販促、プロモーションについては多少の理解を得つつある今だけれども、デザイナーや販促セクションに対する知識・理解は初心者レベルにも達していないのが今の演劇業界(主に小劇場系)だと思うので、今後はそちらもケアしてゆきたいなぁと思う次第。
相互理解というか、相手の仕事に興味を持つこととか、相手の仕事を尊重することだとか、本当に大切だよね、どの業界も、どの職種も、どの立場も。