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歴史あれこれ

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歴史ウラ話集。表の歴史に隠れたような歴史のこぼれ話が大好物です。 妄想や独自の見解話などの収集帳。
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2024年10月の記事一覧

「道長劇場」に振り回された哀れな一条天皇

「道長劇場」に振り回された哀れな一条天皇

「恐れながら、崩御の卦が出ております」

と、大江匡衡(谷口賢志)が告げると、

「ご寿命のことなど聞いておらぬ」

と、道長(柄本佑)が言う。

いや、筒抜けだから!
だって帝の寝所の横でわざと聞こえるように会話していたとしか思えないから!

道長としてはなるべく自分を良く見せるためなのか、あくまでも間接的に自然な形で一条天皇を追い込んでゆく一手のつもりかもしれないが、このシチュエーションには悪

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秦氏は波多氏から始まった⑬ ~島津家と富士山王朝~ 

秦氏は波多氏から始まった⑬ ~島津家と富士山王朝~ 

明治維新を主導したのは長州藩と、薩摩藩。
この二つの藩の始祖は、どちらも秦氏の末裔説があります。
長州藩こと毛利藩は、平安期、日本に渡来した秦氏系(土師氏)の末裔。
島津家の始祖・島津忠久は、秦の始皇帝の末裔で『秦氏』出身。
今回は、秦氏の起源である波多氏。そして島津藩との関わりです。

・秦氏は波多からはじまった。

秦氏ははじめ、波多(ハタ)でした。秦氏は、秦国の滅亡後、日本に渡来。秦氏は日本

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山元町震災遺構中浜小学校

山元町震災遺構中浜小学校

先日福島県の海沿いにある松川浦というところまでドライブをしてきました。
新鮮なお魚が上がるので、何か海鮮でも食べてこようと思って行ったのですが、その日は波が高くて漁に出れなかったらしく、ありきたりのものしか無かったのでお土産を買って帰ってきました。

松川浦に行く途中、何もない場所に学校のような建物があり、目をやると「震災遺構」の看板が見えました。
折角だから帰りに寄ってみようという話になり、見学

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すでに始まっている道長の黒い計画

すでに始まっている道長の黒い計画

「敦成親王様は、次の東宮様となられるお方ゆえ」

思わず本音が出た道長(柄本佑)の言葉。
言われた藤式部(吉高由里子)も「は?」と思わず反応していました。

ー次は敦康親王様ではないのですか?ー

喉元まで上がってきた言葉を、藤式部は飲み込むしかありませんでした。

それもそのはず、まだこの時点では順当にいけば第一皇子である敦康親王が次の東宮であるはずで、一条天皇自身も愛する皇后・定子の忘れ形見で

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