特別な体験を読んでみたいあなたへ【推し本紹介】
どうも~千夏です。
今回は「作家の放課後」というエッセイの感想を書きます。
「作家の放課後」とは新潮社の文芸雑誌「yom yom」の編集部によって作られた本で、有名作家たちによってかかれたそれぞれの特別な体験についてまとめられたエッセイ集である。
yom yom編集部の方がそれぞれの作家さんに提案したプロジェクト(?)のようなものを
実際に作家さんが体験してその様子を綴ったというものが多い。
自分がこの本に出会ったのはかつて「yom yom」の表紙を担当していた及川賢治さんというイラストレーターさんに興味を持っていたからだ。
作家じゃないの?と思うかもしれないが実は22人のうち彼だけがイラストレーターなのである。
及川賢治?誰?と思う方もいるだろうが、彼の作品は有名だ。
彼は「Yonda?」というパンダを書いている方だ。
今は「キュンタ」に変わってしまったが「Yonda?」は新潮文庫のキャラクターだった。
及川賢治さんは「Yonda?」を「100%ORANGE」というユニットで書いている。
彼がどんなエッセイを書くのか気になったので図書館で借りてみた。
及川さんはイラストレーターさんだからかちょっと癖の強い文だったがとても面白かった。
読んだきっかけは及川さんだけだったが、森絵都さん、辻村深月さんも好きな作家なので読む前からワクワクした。
知らない作家さんも含め全員の体験が面白かったので一週間弱で読み終えた。
体験といっても簡単にできないものがほとんどだ。
コロナ禍だからできないものもあるし、単純になかなか機会がないというものもある。
こんな巧みな文を書けるんだ、流石作家さんだなと思うものも多い。
もちろん読みたいところから読めるができればはじめから最後まで読んでほしい(くらいおもしろい)。
おすすめしたい人
ステイホームしている人、特別な体験を読みたい人、作家さんが好きな人、何かワクワクしたい人、面白い本に出会いたい人、飽きっぽい人
一つひとつのエッセイは短いので、ブログを覗くような感覚で読める。はじめは好きな作家さんだけ読んで、読みたい気分になったら他の作家さんのところも読んでみるという読み方でも楽しいかもしれない。
複数の作家によるエッセイ集を読んだのはこれが初めてだったが、エッセイ集の面白さをこの本によって知れたのでまた読んで面白いと思ったら記事にする予定だ。
10月27日は読書の日。
普段本は読まないという方もこれを機に読書を始めてみるのをおすすめする。