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2年間続いているたったひとつのこと
コツコツ、継続、習慣。
私が最も苦手なもの。
“継続すること”に、びっくりするくらい大きな力があることは知っている。
音楽部の同期。
毎日コツコツ自主練をしていた彼女は、今では素敵な声楽家になっている。
初めはフォロワーが100人もいなかったYouTuber。
毎日コツコツ動画をアップしていたら、気付くと何万人ものフォロワーがいる。
最近は本まで執筆している。
なわとびが苦手な小学生。
休み時間に毎日コツコツ練習をしていたら、いつの間にか二重跳びまでぴょんぴょん飛べるようになっていた。
継続って、すごいよなあ。
私は、やってみたい!頑張りたい!気持ちは旺盛なのに、どうも続かない。
はじめに気合いが入りすぎて、すぐにエネルギーが切れてしまう。
……いや、ちょっと格好つけました。
自分にとってもとっても甘いのです。笑
「今日はいいか〜」が発動してしまうと、そのままなかったことにしてしまう。
継続って、むつかしいよね。
そんな私が、この2年間でたったひとつだけ、続いていることがある。
それは、日記をつけること。
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2年前に、毎年同じ日の記録を1ページに書いていくタイプの日記を買った。
一人暮らしを始めた時に、「これからの時間はきっと濃いものになるから、言葉にして大事に残しておきたい」と思ったからだ。
実は過去にも、日記をつけたことは何度かあった。
毎回3日目くらいまではびっしり書くのだが、そのあとは真っ白。
三日坊主のモデルです。
唯一、長く続いたのは小学6年生のとき。
卒業前の1ヶ月を記録に残しておきたいと思って書いたのだ。
我ながら、ちょっとすてきなことを思いつく小学生だったなと思う。
そこには、友達と卒業の思い出に行ったプリクラが貼ってあったり、
掃除の時間に調子に乗って、雑巾の投げ合いをしていて先生に叱られたとか、
最後の席替えのくじ引きで、私が仲の良い子と一緒の席になれるように、こっそり他の子が交換してくれたこととか……。
日記に書いてなかったら、思い出せなかったような出来事が、20年近く経っても楽しそうに残っている。
なんでもない日でも、1日1日積み上がって行く感じがたまらない。
宝物になるのだ。
本当に疲れきってしまった日には「もう疲れた。今日は早く寝る。」だけの日もある。
忘れられない日には、紙を付け足してびっしり書くこともある。
もちろん、書けなかった時は数日分一気に書くこともあるけれど、日記をやめようと思ったことはない。書く分量が数行でいいというのも、続けられている理由かも。
1年が経過すると、1年前の自分が何をしていたかもわかるようになってさらにおもしろい。正直すぎるくらい本音で書いているから、誰にも見られたくない。
実家にいるときは、いつも引き出しの奥底に入れていた。
日記をつけている人は、どうやって保管しているのか知りたい。
楽しくても、幸せでも、泣いても、怒っても、辛くても、反省しても、
人間って忘れるようにできているから、言葉にして残しておきたい。
忘れたくないことがあるから、書き続けている。
「え〜日記の宿題なんていやだ!書くことないし!」と文句を言うあの子へ。
「今日のことは日記に残したい!」と思う日が、いつか来るかもしれないよ。
今日も読んでくださって、ありがとうございます☺️