シェア
---✂︎カセットboy ✂︎---
2021年5月24日 08:39
「暗い流れ」和田芳恵(著)大好きな小学館PD Booksのラインアップ。アマゾンの内容紹介から以下引用。ハレー彗星が地球に大接近し、湯河原で幸徳秋水が逮捕された明治43(1910)年、著者5歳から書き起こし、関東大震災の翌年、田舎の代用教員を辞し東京に出て地元の有力者の書生となった大正13年20歳を目前にする頃までを、北海道の原野を背景に描く自伝小説。抗し難い性の欲望に衝き動かされ
2021年5月26日 15:17
「少女ポリアンナ」エレナ・ポーター(著)もう何度読んだか分からない。読むたびに心が洗われ、瞼が熱くなる。この物語は1986年に「ハウス世界名作劇場」でアニメとして放映されている。といえば、内容も想像がつくかも。孤児になった女の子が、ある家に貰われ(預けられ)そこには意地の悪い女主人がいて、あれやこれや干渉してくる中、健気に生きてゆく少女の物語といった「ド定番」の内容。どんな
2021年5月21日 11:57
「少年時代」(上下巻)ロバート マキャモン (著)※再読不朽の名作と一部で評価の高い作品。マキャモンはモダンホラーの作家で、同じ系統のスティーブン・キングも少年時代と同じ様な作品を書いている。それは「スタンド・バイ・ミー」少年4人が「死体探し」の旅に出るといった内容だがホラーというより、少年物であり青春小説であり、友情物語である。この「少年時代」も仲良しの4人組が出てくるが
2021年5月15日 08:22
「西海道談綺」松本清張(著)超大作で圧倒的傑作!あまり有名ではないが、松本清張の最高傑作と推す声は多い。入手もなかなか難しい。3度めとなるが、長編を読みたくて再読を始めたがさすがの僕も、内容をよく覚えており(普通は覚えてない)新鮮味に欠けたので、1巻のみで読み終えたが、まだ読んでない人が羨ましい!!「無人島に10冊持っていく本」とかあれば、間違いなく選ぶ。舞台は、なんと僕の
2021年5月12日 12:26
「後妻業」黒川博行(著)まぎれもない傑作。抜群に面白い!単行本出版時に買ったので、家を探せば出てくるはずだけど、面倒くさくて文庫本を新たに購入した。首都圏連続不審死事件がベースになってると思われる。結婚相談所と結託した女性が、高齢の資産家男性と関係をもちその資産を次々に奪ってゆく。「奪う」イコール資産家の「死」な訳で、そういう意味ではグロくて、とても胸糞が悪いのだけど、な
2021年5月11日 12:12
「蒼煌」黒川博行(著)「後妻業」を再読するにあたり、同著者の他の作品も読みたくなった。日本画壇、というか日本芸術院の“会員”選挙を巡っての闇、つまり、賄賂、接待、怪文書、その他の汚れた世界を描いた良書だと思う。その取材力、構成には圧倒される。けれど、登場人物があまりに多く、その読み名も日本画家だけあって、ひじょうに読みにくくまた、細かいエピソードを「広げすぎ」なきらいがあって
2021年5月3日 16:18
「笛吹川」深沢七郎(著)このところ買った本を途中挫折ばかりしているので書棚にある本を読み返すことにした。noteのプロフィールに書いているけど、筒井康隆と並んでもっとも好きな作家、深沢七郎の「笛吹川」だ。20代の頃から読んでいるし、全集も持っているのでもう何度読んだか分からない。けれど、やはり面白い。圧倒的な傑作だと思う。一般的に深沢七郎は「楢山節考」が有名だが、それ以外の
2021年5月2日 10:59
「ザ・ロイヤルファミリー」早見和真(著)昨日、「テスカトリポカ」を挫折した後、書店から買ってきた。「山本周五郎賞」受賞作ということと、読みやすそうなこと、Amazonレビューもいいことが購入の理由かな。内容としては、競馬、というか馬主(うまぬしと読むのが正しいそう)の世界のことを描いた作品で、ある馬主(会社社長でお金持ち)に雇われた主人公の目を通して、馬主達の世界、競馬界のこと、
2021年5月1日 10:21
「テスカトリポカ」佐藤究(著)一部で大絶賛されている本。レビューの中には、「直木賞も穫れるのでは」と書いてる人もいた。近くの書店を回ったが置いてなく、Amazonから取り寄せた。がしかし.....今回も挫折(苦笑)ちなみに前に書いたキングのアウトサイダーは結局、読み切った。「テスカトリポカ」も頑張ろうと思ったけど、駄目だった。硬質な文体、南米を舞台としていること、暴力。こ