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あれ?お母さん...最近もの忘れ...「離れていても気づける」遠距離介護の極意

こんにちは!
ケアフランのLINE介護相談(@carefran_ak0601)です。
今回は、遠く離れた親の変化にいち早く気づいて行動することの大切さを教えてくれる、とっても参考になる体験談をご紹介します。
55歳の田中さん。実家が遠い中でお母さん(80歳)の様子がちょっとおかしいなって気づいたときの話です。

「あれ?お母さん、最近もの忘れが…」

ある日の電話で、田中さんは実家の母の様子がいつもと違うことに気づきました。

「お母さん、先週話した私の転勤のこと、覚えてる?」
「えっ?あなた転勤するの?初耳よ」

たった1週間前に長々と話した重要な話題なのに…。最近、こんなことが増えてきた気がします。

電話を切った後、田中さんの頭の中はモヤモヤした不安でいっぱいに。
「年のせい?それとも…」

「もしかして認知症?でも実家は遠いし…」

認知症の可能性が頭をよぎった瞬間、田中さんは困惑しました。実家は新幹線で3時間。頻繁に様子を見に行くのは難しい…。

「地元の地域包括支援センターに相談?でも、遠くにいる私に何ができるんだろう…」

そんな時、テレビで「もの忘れ外来」の特集を見て、田中さんはハッとしました。

「そうだ!まずは専門医に診てもらおう!」

もの忘れ外来へGO! 〜遠距離介護の第一歩〜

田中さんは早速、実家近くの病院のもの忘れ外来を調べました。幸い、母の通院している総合病院にもの忘れ外来があることが分かりました。

次の週末、田中さんは実家に帰省。お母さんを説得して、一緒にもの忘れ外来を受診しました。

「お母さん、最近物忘れが気になるって言ってたでしょ?ちょっと調べてもらおうよ」

最初は渋っていたお母さんも、田中さんの優しい言葉に背中を押されて同意してくれました。

もの忘れ外来での診察

もの忘れ外来では、神経内科の専門医が丁寧に診察してくれました。

  1. 問診:日常生活での困りごとや、いつ頃から症状が出始めたかなどを詳しく聞いてくれました。

  2. 認知機能検査:簡単な質問や図形の描写など、さまざまなテストを行いました。

  3. 血液検査:認知症以外の病気の可能性もチェック。

  4. 頭部MRI検査:脳の状態を詳しく調べました。

結果は1週間後に出ることになり、田中さんは仕事の都合で立ち会えませんでしたが、お母さんの了承を得て、電話で医師から詳しい説明を受けることができました。

診断結果:軽度認知障害(MCI)

「田中さんのお母様は、現時点では軽度認知障害(MCI)の状態です。認知症の前段階ですが、適切な対応で進行を遅らせたり、改善できる可能性もあります」

医師の説明を聞いて、田中さんはホッとすると同時に、これからの対策にも希望が持てました。

医師からは以下のアドバイスをもらいました:

  1. 定期的な運動:ウォーキングなど

  2. 趣味や社会活動の継続

  3. バランスの良い食事

  4. 定期的な認知機能チェック

  5. 家族のサポート:こまめな連絡や見守り

遠距離介護でもできる!田中さんの対策

診断を受けて、田中さんは遠距離介護ならではの対策を立てました。

  1. 毎日のビデオ通話:顔を見て会話することで、様子の変化にも気づきやすい

  2. IoT家電の導入:遠隔で見守りができる家電を利用

  3. ご近所さんとの連携:緊急時の連絡先として、信頼できる近所の方にお願い

  4. 要介護認定を受け、介護保険サービスの利用を開始:介護の専門機関とのネットワークをきづく

教訓:離れていても、気づいて行動する勇気を!

田中さんの体験から学べるのは、「離れていても気づく努力をし、迷わず行動する」ということ。
特に認知症の場合、早期発見・早期対応が何より大切です。

気づいたら、迷わず相談!

みなさんも、家族や周りの人の小さな変化を見逃さないでくださいね。そして、迷ったらプロに相談!
認知症の症状に気づいたり、介護について悩んだりしたときの主な相談先です。 早期発見・早期治療が重要ですので、一人で悩まず相談してください。

認知症の相談先

地域包括支援センター
地域包括支援センターでは、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、保健医療・介護に関する相談を行っています。認知症に詳しい認知症疾患医療センターや認知症初期支援チームなどの関係機関とも連携し、適切な保健福祉サービスや制度の利用につながるよう支援しています。
全国の地域包括支援センターの一覧

認知症に関する相談先:厚生労働省

認知症疾患医療センター
認知症疾患医療センターは、認知症の診断、治療、ケアの向上を図るための専門医療機関です。
認知症疾患医療センターの検索

認知症に関する相談先:厚生労働省

専門医・医療機関

医療機関の「もの忘れ外来」

全国もの忘れ外来一覧

認知症学会専門医 
日本認知症学会認定専門医リスト

日本老年精神医学会専門医
日本老年精神医学会ホームページ

認知症に関する相談先:厚生労働省

認知症の簡易的なチェックができるサービス

アルツハイマー型認知症と症状の関連性をAIで無料でチェック:ユビー
更新日:2024/04/04 
監修医師:土肥 栄祐(国立精神神経医療研究センター 神経研究所疾病第三部・室長)

アルツハイマー型認知症があなたの症状に関連するかチェック
https://ubie.app/lp/search/alzheimer-syndrome-d2

アルツハイマー型認知症:症状チェック:ユビー

おもいでダイヤル:NTTコミュニケーションズ
「おもいでダイヤル」はフリーダイヤル「0120-468354」へ発信することで、懐かしい新聞記事をもとにAIと過去の思い出を振り返ることができるサービスです。電話でAIとおもいで話を楽しみながら、自然と脳も心も健康になっていく。
認知症予防に関する研究は数多く行われていますが、 過去の記憶を呼び起こすことで、脳の活性化を図る方法があります。
ご希望の方には、
現在の脳の健康の状態をチェックし、その場で回答します。
https://www.ntt.com/business/lp/brainhealth/omoide.html

おもいでダイヤル:© NTT Communications Corporation

認知症のコミュニティ

地域の認知症カフェ(オレンジカフェ)
お茶を飲みながら、認知症の方やご家族、地域の皆さん、専門職の方々が気軽におしゃべりできます。認知症のことで困ったときの相談はもちろん、介護の悩みを共有したり、専門家からアドバイスをもらったりすることができます。
地域の福祉施設や病院などで月1~2回開かれていて、参加費も無料か実費程度。認知症に関心のある方なら、誰でも参加可能。地域のつながりを育む温かい場所として、今注目を集めています。

LINEの介護相談なら安心

遠方に住む両親の健康状態が気がかりでも、直接会って話す機会が少ないと、親の状況や会話の糸口がつかめないことがあります。さらに、介護や保険制度など、介護に関する知識が不足していると、どこに相談すればいいのかわからず戸惑うことも多いでしょう。

そんな悩みを解決するのが、ケアフランのLINE介護相談サービスです。このサービスを利用すれば、自宅にいながら気軽に相談ができます。

ケアフラン LINE介護相談
ID
@508zwtxe
URL
https://lin.ee/fhYd7vJ

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