#キリスト教
岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』読んだ
また哲学の入門書を読んでしまった。
薄くて読みやすかった。
本書は見ての通り西洋思想史の入門書なのだが、なにがいいかって半分以上がギリシャ哲学、ヘブライズム(ユダヤ教とキリスト教)に割かれていることだ。なお著者はギリシャ哲学やレヴィナスを専門としていたらしい。
普通はカントとかヘーゲル以降の近現代に力点が置かれるのだが、本書では古代ギリシャについてえんえん書いている。ギリシャで展開された普遍
田川建三『キリスト教思想への招待』読んだ
この本で紹介されていた田川建三氏の著作を読んでみる。ほかに読んでみようと準備しているものもあるが軽めのものから。
著者自身はクリスチャンではないのだが、キリスト教2000年の歴史にはいいこともいっぱいあって、それは知らないのは損であるというスタンスだ。
そういう立場から平易にいろいろ紹介するという筋書きであり、非常に読みやすい。。。読みやすいのだが、米帝批判、環境問題、Gender gapなど
田川建三ほか『はじめて読む聖書』読んだ
先日のこの本があまりにも難解だったので、お口直し的にもっとわかりやすいのも読んだのである。
メインは田川建三氏のインタビューであり、なかなか面白かった。
聖典ではなく文書として聖書を読むのが彼のスタンスであるけど、当たり前だが聖書の矛盾点なども躊躇なく指摘することとなり、護教派からは大変に評判が悪い。
特に近年になり、ギリシャ悲劇のような古典的ギリシャ語ではなく、ローマ帝国期の口語のギリシャ語
坂口ふみ『個の誕生 キリスト教教理をつくった人びと』読んだ
この本は私が学生のころからかなり話題になっており、いつか読まないといけないなあと思っていたのだが、けっこうなお値段だったので二の足を踏んでいた。最近になって文庫版が出たようなので購入したのであった。
世界史的にも、哲学史的にもほとんど話題になることがない、ニケイア公会議、カルケドン公会議前後の神学論争が主題である。
こちらの記事でも触れたように、自殺が禁じられるようになるのもこの時期であり、教
沼田和也『街の牧師 祈りといのち』読んだ
昨年発売された沼田和也先生(ぐう聖)の新著をようやっと読んだのである。
沼田先生がかかわった弱者についてまとめたもので、かわいそうランキングの高い人も低い人も含まれている。そこには言うまでもなく沼田先生の優しさ誠実さが溢れ出ており、やはりぐう聖だなあと感じるのであった。
特に自身の過去の過ちを苦渋とともに振り返りつつ、自分も赦されてあるのだから他者も赦さなくてはと語る。しかし同時に、他者に赦しを