2023年12月の記事一覧
八木雄二『神を哲学した中世』読んだ
中世哲学入門シリーズ。
読みやすくてよかった。
形而上学や論理学的なこと、というか悪い意味でのスコラ学的なところに深入りしないで、どうしてあのような煩瑣な理屈を必要としたのかに力点が置かれている。
したがって、中世の人々の思考に入り込むことになる。大衆がふつうに神の実在を信じていたこと、修道院や大学の学者たちの理屈の組み立て方など。
なぜ中世の人々の思考を学ぶ必要があるかというと、あの時代
山内志朗『中世哲学入門』読んだ
ぜんぜん入門書じゃない入門書。むりやり2回読んだ。
今年の初夏にラテン語の勉強を再開したとき、ちょうどよいタイミングで山内志朗先生のシラスのチャンネル『ラテン語が一瞬で身につく夢の哲学チャンネル』略して夢ラテが始まったのである。
私は山内先生はお名前しか存じ上げなかったのだが、朴訥とした語り口に一瞬で魅せられてしまい、そのときちょうど発売された『中世哲学入門』を購入したのである。
しかし日本
浅田彰『歴史の終わりを超えて』読んだ、そして落合信彦大先生のこと
積読解消シリーズ。
Amazonに購入履歴がなく、もはや何年積んでいたのかもわからない。少なくとも20年は経っていると思われる。
ときは1990年代前半、浅田彰が世界の知識人にインタビューするというSAPIOの連載企画が初出である。
フランシス・フクヤマ、サイード、ジジェク、ボードリヤール、JGバラード、リオタール、ヴィリリオ、柄谷行人など、いかにもな面子なのが微笑ましい。
今なら各方面から