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2021年11月の記事一覧
富岡幸一郎編『西部邁 自死について』
今日はこの本のご紹介である。
文芸評論家の富岡幸一郎氏が、2018年に自裁した西部邁の書き残したもののうち死生観に関わるものをまとめて出版したものである。
驚くことに、1994年西部が55歳のときに出版された『死生論』から、考えていることがほぼ変わっていないのである。ちなみにマジック・ジョンソンを思いっきりdisっている箇所は割愛されている。
そしてそれはあくまで死生観の域を出ていないことに
民主主義国家の憲法、あるいはその下部構造について
日本近現代史をhobbyとする以上は言及しておかなければいけないことがあった。
この会食制限解除のニュースについてである。
なんのために分権的極まりなかった欽定憲法から、内閣と議会に権力を集中させる現行憲法に変わったんだ、、、
私は護憲派ってわけではないけれど、この報道の文言から、憲政の常道から大きく逸脱していると詠嘆せざるをえなかった。
この分科会とかいう組織は戦前の参謀本部か、あるいは
令和三年度2QGDP速報値雑感
先日発表された第2四半期GDP速報値がかなりのがっかりだった模様。
数字の中身の細かいところは飯田先生の記事を参考にしていただきたい。プロの解説はとても勉強になる。
まあがっかりな数字が出ることはある程度は想定されていたと思う。しかし日経のこの記事にあるように、海外との比較ががっかり感に拍車をかけているのであろう。
世界の景色は異なる。同じ7~9月期の成長率はユーロ圏が9.1%、米国が2.0
『死ぬ作法 死ぬ技術』読んだ
なんとなく西部邁の本を読まなくてはならない気がして
そこで手に取ったのがこれである。
2009年の出版である。
西部だけでなく、久坂部羊、鎌田実などなどがエッセイを寄せている。ちなみに完全自殺マニュアル的な死ぬ技術は書いていない。心構えのようなものが書かれている。
西部のエッセイでは、いつものように、人間が地球上で我が物顔で振る舞うことを許されているのは、精神を持つからということになってい
人口減少を伴う貧困化はやばいね
日本の貧困化について。
ちょっと前、こんな記事を見てしまった。
今の円の水準がどれくらい円安なのかはよくわからないが、デフレ(またはディスインフレ)に見合った通貨高になっていないのは間違いないであろう。国内では物価や賃金が低迷しているのに、通貨が強くなっていなければ、国内消費者が買えないような価格で輸入するしかなくなる。これがこの記事が指摘する買い負けである。
経済学の教えるところによれば、
子供への給付は揉める要素ありまくりだね!
今週はこの18歳以下に10万円相当を給付するというニュースがやや話題だった。
今次のパンデミックにおいては若年者が不釣り合いに損害を与えられてきたのだから当然であるし、共同体の未来を担う世代を優遇するのも自然なことと思われる。
しかし子供を持てない、持てなかったような貧困層にとっては納得しがたいというのも理解できる。
白饅頭氏が早速かいていたように、子育て支援は分断の象徴であり、促進要因にな
エッセンシャルワーカーの賃上げ
岸田首相、選挙も終わって独自色を出しつつあるね。
介護士や保育士の月給を5千円から1万円ていど引き上げる方針らしい。介護報酬などを単純に上げても事業主のふところに入るだけなので、なんらかの手立てが必要なのだがどうするつもりなのだろうか。なにかうまいてがあると良いのだが。
ところで以前に低賃金カルテルについて書いたことがある。なぜエッセンシャルな労働ほど低賃金に維持されなければいけないかだ。