心と体とごはん
食べる事は好きですか?あなたにとって、食べる事って栄養を摂る意外にどんな意味がありますか?
今回は、自分の心と体を見つめ直す事を通して気づいた事を、書いてみたいと思う。思い出しながらで、出来事順になっていないかも、ですが。
新卒の頃・・・
特に新しい仕事始めの頃は慣れるまでが大変だったりするし、引っ越したり、社会に出てから、ストレスが自分でも気づかないうちに溜まっていっていたのもあるかもしれない。こまめに自分の事をもっと大切にケアできていればよかったのだろうけど、それができていなかった。
単に仕事のストレスかと思っていたけど、カウンセリングを受けているうちに、もっと深いところに色々な課題が沈んでいた事に気づいた。
私は、10代後半〜すごくダイエットにハマった。身長が低いのがコンプレックスで、背が高くなりたいと体育会系部活に入り、牛乳を1日1〜2ℓ飲んでいたけど意味は無かったっぽい。(本当に効果無いらしい?体育会系もしんどかった、笑)
身長はどうにもできないけど体重ならコントロールできると思ったのもあるし、背の高い友達や脚の長いメディアの中の人に憧れたのもある。多くの10代にとって自分の外見に自意識過剰になっていたりはありますよね、笑。
また、自分の自信の無さをなんとかしたくてダイエットにハマったのもあると思うし、実家から出て働いていて、気づいたのは自分の中が空っぽだったこと。食べないことやたくさん食べることで何かを埋めようとしていた気がする。
今はそういうハマるエネルギーをもっと楽しいことや生産的なことに使えるようになったけど、あの頃の私は何してたんだ!笑、と思うけど自分なりに一生懸命でもあったのかもしれないな。
そして、私はこの心の中がマイナスでカラカラな状態だったのをとりあえずゼロまで戻し、そして満たしていった。育った環境が、とか職場が、とか誰々が、って他のせいにしている方が楽だし、自分と向き合わなくていいのだけど、全ては自分の中にある事が腑に落ちた。
無理なダイエットから私の場合、結構没頭してしまう性格もあってか、接食障害というところまで発展(なかなかやるなお主!)して、心の問題に取り組む事になったのだけど、今もまだ理解は進んで無いかもしれないけど、私が10代〜の時はもっと理解されない事だったから、一人で抱えていた。
医者に行っても、「きちんと3食食べないとダメですよ」「世界では飢えている人もいるのに、わがままですよ」と言われたり、生理が来ないと「遊んでちゃダメですよ」(←原因が無くても)と言われたり、どうやって解決していけばいいか分からなくて途方に暮れていた、いや絶望だったかも。
接食障害といっても、障害と呼ぶべきなのかわからないし程度や状況もかなり個人差があるようで、私の場合は吐いたりとかも無く(なのでその頃かなりたくさん食べた分はきちんと脂肪になっていました、笑)
他の自傷行為や、お酒やタバコに走るとかもなく、異性関係がだらしないとかも無かったけど、それらを併せて発症するとか本に書かれてるものもあり、余計に誤解されるんだろうな、と思って余計にあまり言えずにいた。
イギリスに行った時に、本屋さんでたまたま、正確なタイトルは忘れたけど「食べ物のことじゃないよ」的な内容の本を手に取った。食べ物は感情や、人間関係とかなり密な関係にあってそれを映し出してくれる事もある、とかなんとかだったかなあ。買ってからだいぶ後で読んだと思う。
日本は黙っている事が美徳、臭いものには蓋をしておこうというようなカルチャーもあるし、どちらかというと英語圏の方がカウンセリングなどにお金と時間をかけるのも抵抗が無く、オープンに話す風潮はあるかもしれない。
あと、多様なバックグラウンドを持った人が集まる所だと、空気で察する、とか暗黙の了解とか、無難に済ませる、とかは無くは無いかもしれないけど、基本的には伝える努力をしないと伝わりようが無いので、率直に言うことが求められる。違う意見を言うことは相手を非難しているのでも無いし。
もちろん、日本的な優しさも好きだけど、率直なコミュニケーションをしない事でおかしくなっていく部分もある。(周りの人ともだけど、まず特に自分自身と正直に対話できるか、と親との関係が楽になるとあまり嫌な人っていなくなる)
結構英語圏の人たちと色々話せたのもあったし、カウンセリングとか受けた方がいいよと言われて、日本でも理解のある医師の元で話したり、学ぶ事ができた。
少し前に書いた記事↓の、クリニックでのトークは、この辺りの事で、とにかく日々疑問に思った事は書き留めておいて先生に会った時に質問し、私がみんなの前で話すときは、質問を受けて答えていた。
子どもの頃は食が細かったし、あまり食べるのも好きでは無かった。そういえば給食も食べるの遅いししんどい事が多かった。そして無理なダイエットをしている時期は食べるのも楽しくないし、ついでに全然食べられない時は、病院に行ったら「軽い栄養失調ですよ」と言われた時もあった、笑。
今は、ご飯やおやつを作るのがすごく好きだし、レシピを見るのも好きだし、
しょっちゅうお腹鳴ってるし(笑)食材探しも面白いし、食べるのも楽しい。
シンプルに、おむすびを作ってポカポカの日に公園で食べるだけでもすごく幸せなのだ。
私にとって食べるのが楽しい、は当たり前のことじゃ無かったから、たぶん余計に。ご飯を食べる事って、毎回が大切で貴重な事。
世界中のたくさんの人が飢えたり、ダイエットで悩んだりしなくていいようになりますように、幸せな食事がありますように。