ハードボイルド書店員が「東京都知事選2024」の結果に思うこと
投票締め切りの午後8時に当選確実。
つまり開票するまでもなく結果はわかっている。
もし私が初めて選挙へ行った若者で、小池さん以外の候補に票を入れていたら何を感じたか。「俺の一票、意味ないじゃん」「俺が入れようが入れまいが同じだったのでは?」と落胆したかもしれない。
少しメタなことを話すと、プロレスを長年見ていればこの苦悩は自ずと解決します。しかし今回の本題はそこではない。
マスコミが速報を出したいのはわかります。我々も結果を早く知りたい。でもさすがにこれは。
自分の一票は無意味だった?
最低時給で働く勉強不足の非正規書店員です。私の見解など参考にならないでしょう。でもいろいろ考えて答えを出しました。「無意味と決めつけて選挙に行くのをやめたら、そこで無意味が確定する」と。
先人が勝ち取ってくれた権利を無意味なものにしないためにも、次の選挙へ足を運びたい。大きな声や周りの意見に左右されず、あくまでも政策と人柄、そして諸々に対する考え方から未来を託せる候補を選び、私の代わりに頼みますと一票を投じたい。
もうひとつ。
「Aさんを勝たせたくないから、Aさんに反対の人はBさんに票を集めよう」みたいなのは好きじゃありません。一騎打ちの状況か、あるいはBさんを支持しているならまだしも、そうじゃないのにAさんを勝たせたくないという理由だけで意に反する票を投じるのは違う。
政治をわかっていない、青臭いと嗤われてもいいです。自分が「この人なら」と可能性を感じる候補にしか入れたくない。
かつて大学のサークルにおける代表選挙で「組織票」に加担したことをずっと後悔しています。
茨木のり子さんの「自分の感受性くらい自分で守れ。ばかものよ」を思い出しました。時代のせいにせず、できることをやっていきます。
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