書店員が「なかなか検索できない雑誌」の話
先月末に↓が発売になりました。
いまは年に1回の不定期刊行となっています。昨年も3月の同時期に出ました。
発売されるといいペースで売れます。しかしお問い合わせを受けて検索してもなかなかヒットしません。
原因は5ケタの雑誌コードが、同じ版元の季刊である「文字の大きな時刻表」と同じ「03842」だから。
コードを打ち込み、在庫情報に当たることができても、ちゃんと発売日を確かめないといけません。2月に出た方のデータは「文字の大きな～」のそれです。
女性誌の通常号、増刊、スペシャルエディションを探す際も似たような現象に悩まされます。どのデータがどれに該当するかが容易に識別できない。
対抗策として、多くの書店はこの種の雑誌が入ったらすべて梱包を開けて棚へ出し、残りは下にストックします。どちらにもなければ売り切れ。これならわかりやすい。
ただ不定期に出る「ポケモンファン」みたいな大量に入る雑誌だと、初日に全部開けるのは難しい。そしてやはり5ケタの雑誌コード（13860）が同社の不定期刊行誌と被るので、在庫データを調べる際は注意が必要です。
ちなみに従業員用の検索端末は、皆さまが考えているよりもだいぶ精度が低いです。「ギリシャ」か「ギリシア」かでヒットしたりしなかったり。正しい書名を打ち込んでも「該当なし」になるケースもあるので、裏表紙に印刷された「9784～」のISBNがわかると非常にありがたい。
会社によっても変わってきます。端末で取り置き登録をできない書店だと、在庫10がすべて客注でもデータに反映されません。新人は「10冊あるのにどこにもない！」と困り果て（取り置き棚を見るか客注担当に確認）オンラインの情報を信じてご来店されたお客さんは無駄足になってしまう。
少しずつ改善してもらえると書店員もお客さんも助かります、という現場の声でした。
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