「積読だけで前に進める」理論
東京・表参道にある青山ブックセンターは、私の最も好きな書店です。
大型書店のフェア台は大体どこも似たようなラインナップで新鮮味に欠けます。でもここは別次元。「こんな本があるってどこで知ったの?」と訊きたくなる顔ぶれに触れて刺激を受けます。というか単純にワクワクします。「おいおい、今日はどんな本にエンカウントするんだよ?」と。
実際↑で紹介してくださっている本のうちの何点かを、私は自分の職場で見ていません。入荷しなかったのです。とても助かりました。特に「グッバイ・ハロー・ワールド」(北村みなみ著)が気になっています。
以前にも書きましたがそこそこ広いので、ある程度は「目的買い」にも対応してくれるお店です。でもここの最大の楽しみは、やはり「衝動買い」でしょう。「何を買うか? 何冊ぐらい買うか?」を予めキッチリと決めずに足を運ぶことをオススメします。
こういう本屋をひとつ確保しておくと、ちょっと気分がモヤモヤしていたり「よし明日から頑張ろう!」と前向きなチャレンジ精神が芽生えたりしたときに重宝します。本屋で本を買う行為って、実はそれ自体に己を啓発する要素が含まれていると思うんですよね。
近頃「積読を恐れるな!」みたいなことを訴える書籍をよく見掛けます。読んだことはありませんが、何となくメッセージを推察できます。要は「勇気を出してその本を買っただけで、あなたは昨日よりも一歩前に進んだ」ということでは?
見るからに重そうで分厚い本。お値段の張る本。いかにも難しそうな本。そこへ「でも興味があるから!」と手を伸ばすことで、ほんの少し、しかし確実にその人のメンタリティが動いたはず。さらに意外性のあるチャレンジは「神様のサイコロ」を発動させ、運命を変える可能性をぐっと高めるのです。
というわけで近々お邪魔します。「グッバイ・ハロー・ワールド」を目的買い、あと何冊かを衝動買いするために。楽しみです。
作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!