「福音館書店の月刊誌」に興味を抱かせた一冊
私の職場でもお問い合わせが殺到しました。
福音館書店が発行する月刊の絵本雑誌「こどものとも年中向き」の1月号「おせち」です。2度の重版は月刊誌としては異例中の異例では?
仮にいま入手できなくても、これだけの反響があった作品です。↑の記事でも言及されていますが、近い将来にハードカバーの絵本として出版される可能性は高いはず。「ぐりとぐら」シリーズのように。
ところで「こどものとも」には、いくつか種類があります。
↑によると、10か月~2才は「こどものとも0.1.2」で、2才~4才は「こどものとも年少版」。4~5才は「こどものとも年中向き」で、5~6才は「こどものとも」となっています。
ここに「ちいさなかがくのとも」(3~5才)や「かがくのとも」(5~6才)そして小学3年生からの「たくさんのふしぎ」と大人向けの「母の友」を加えた8つが月刊誌のラインナップです。
かつて雑誌担当を長く務めました。ゆえにどれも存在は知っています。しかし対象年齢やタイトルに関する記憶が曖昧だったので、覚え直すいい機会になりました。
ちなみにいま働いている書店では、どれも定期購読分のみの入荷です。なぜなら福音館書店の本は、岩波書店と同じ「買い切り」(返品不可)が基本だから。
ただ同社の児童書フェアをおこなった際は、担当者の了解を得て売れ残った分を返せました。返品OKな店分を少しだけ置くことは定期購読の呼び水になるゆえ、書店と版元の双方にとって悪い話ではないはず。
実を言うと、おせち料理はあまり好きではありません。でも「おせち」のおかげで、福音館書店の月刊誌に興味が出てきました(先日も古書市でバックナンバーを購入)。毎月の定期購読は敷居が高いけど、読みたい時だけ新刊書店で買いたい。そう考える私みたいな大人は意外に多そうです。
疲れた心身に絵本をぜひ。