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ハードボイルド書店員が「べらぼう」の第1話を見て思ったこと

NHK大河ドラマの第1話を見ました。

↑にも書かれていますが、吉原の光と闇を描いた点にいい意味で驚きを覚えました。ここまで踏み込んでくれるのかと。

女郎たちあっての吉原ではないのか。そう訴える蔦重に「使い捨てでいいのだ」と返す忘八の経営者。その時、的外れかもしれないけど「書店員たちあっての書店ではないのか」と脳内変換が起きました。

無論彼女たちの暮らしの過酷さを少なからず知ったら、軽々しく重ね合わせることはできません。少なくとも我々は自ら望んでこの仕事をしていると思うので。

ただ書店が女性の多い職場であることも事実です。

最低賃金。激務。人手不足。長く勤める者の大半が腰を痛めています。連休をカレンダー通りに楽しむこととも無縁です。しかし「本屋を守ろう」と声を上げる有識者はいても「書店員を守ろう」みたいな意見はあまり目にしません。言ってくれるのはnoteのフォロワーさんぐらいでしょうか(ありがとうございます)。

加えて無人店舗が増えている昨今。経営陣が現場の書店員を「使い捨てでいい」と考えているとは思いません。でも真意を問いたい気持ちはあります。

同時に「人を呼ぶ工夫が足りぬのではないか? お前はなにかしているのか」という田沼意次の言も胸に染みました。

非正規雇用の末端ゆえ、お店でできることは限られています。本当は「べらぼう」と書店業界の現状を重ねたフェアを展開したい。それが難しいなら、こういう場を使ってオススメの良書を紹介し、自分なりの稚拙な提言を続けていく。

なんとなくの印象ですが、noteは他のSNSよりもそれに適していると感じます。決して一時的にバスらせるのが目的ではないので。

2025年。ハードボイルド書店員は「べらぼう」を励みにやっていきます。

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