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「単品買い切りスキーム」×「ウチだけの○○○○○○」

単品買い切りスキーム。

ロングセラー数点を買い切り(返品不可)で出版社から直接仕入れる。代わりに、書店側の粗利を従来(約2割)よりもいくらか上げるということでしょう。

少し前のニュースですが、これは大賛成。なぜなら↑で紹介されている六冊は、私の担当する棚でもよく売れているから。「新版考える技術・書く技術」と「入門考える技術・書く技術」は一冊ずつ差しにしていますが、定期的に回転している。「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」に至っては、数年前から永久平積みを貫いています。

全国的な人気商品をピンポイントで買い切りにし、本屋側の取り分を増やす。素晴らしいアイデアです。

一方で「他の書店だとあまり動かないけど、ウチでは売れている」という本が、どのお店にも存在します。そういう書籍も各々の本屋の求めに応じて返品不可&直仕入れにしていったら面白い。

もし私に権限があったら、ぜひ↓を単品買い切りスキームで扱いたい。ただしこれらに関してはいきなり大量に入れるのではなく、一度の入荷は数冊に留めてほしいです。なぜなら平積みや面陳ではなく、一冊だけ差しておく方がよく回るから。

そもそも返すつもりはありません。なかなか動かない時期があっても、置き続けていれば必ず選んでもらえるとわかっているので。いわばセルフ買い切り状態。ゆえに返品不可になっても問題なし。むしろ利益率が上がるのだから大歓迎です。

こういう「ウチだけのロングセラー」を各棚の担当を長年務めたベテランに選んでもらい、単品買い切りスキームへ組み込むことは、間違いなく仕事に対するモチベーションを高めます。売りたい本を売ることでお店を支える。書店員なら誰しもやりたいことです。

ブックセラーズ&カンパニーさんの動向、引き続き注視します。

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