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「丸善丸の内本店」の件を考える
「旧統一教会」関連の本は別の場所に移したみたいですね。
あるテーマについて考える機会を提供するうえで「両論併記」は必要です。自分と同じ意見ばかりに触れていると、どうしても思想がタコ壺化しがち。ゆえに選書を通じて「こんな見方もありますよ」を投げ掛けることは書店の使命のひとつと考えています。
もちろん「ヘイト本」の問題もあるので、何でも置くわけにはいきません。そこは各書店の担当者の判断。いずれにせよ、否定的な本と賛同する本を並べて置くこと自体には同意します。
ただ「追悼」コーナーに「旧統一教会」関連の書籍を置くのは違います。昔流行った「ほめ殺し」のスピーチを思い出しました。私なら「~を考える」みたいなテーマにするか、あえて看板を掲示しない。お客さんは品揃えを見れば意図をわかってくれますから。
まあでも、もし上からの業務命令で「追悼フェアをやれ」と通告されたら、私でもちょっとした反抗は企てたかもしれない。ここまで露骨にはしないまでも。なので担当者の心意気は否定したくないです。そういう書店員なら、今後も国や多数派や声の大きい人たちに阿るだけの選書はしないはずだから。
以前、休日に某書店へ足を運んだところ、あるお客さんが知人らしき人に「反ワクチン本を置く店では買いたくないなあ」とぼやいている光景に遭遇しました。彼が見ていた本を後で手に取ったのですが、mRNAワクチンの危険性をデータから科学的に分析したものでした。決して「ビル・ゲイツが~」「身体に磁力が~」みたいな内容ではなかった。
つまり件のお客さんにこそ読んでほしい一冊だったのです。今回の選書に関して丸善へクレームを入れた方がいらっしゃるみたいですが、もしかしたら同じことが当てはまるかもしれません。もしその人が同書店へ通うのをやめてしまったら、すごく残念です。
丸の内本店、久し振りに行ってみます。
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