ワインの王【バローロ】と女王【バルバレスコ】
美食の国イタリア。そして数多くの個性的で魅力的なワインも多く生産されています。
とりわけトリノのあるピエモンテ州はイタリア随一のワインの銘醸地としても有名で、特に【バローロ】と【バルバレスコ】と呼ばれる赤ワインが世界的にも有名です!
【バローロ】
バローロ村を中心に、ネッビオーロ種によって長期熟成に耐える、色が濃くしっかりした渋みと、深いコクのあるワインです。非常に重厚な味わいであることから「ワイン の王」とも呼ばれています。
このバローロですが、今のような超熟型の赤ワインになったのは意外と歴史は浅く、19世紀前半までは伝統的に甘く微発泡性のものであったと言われています。
(現在のランブルスコの様なワインだったと考えられています。)
イタリアが統一された19世紀半ばになり、領主のサヴォイア家の先導の下、後のイタリア国初代首相となるカミッロ・カヴール伯爵(Bicerin本店の常連として馴染みの偉人です!!)によってフランスの醸造家を招聘。当時の最新の醸造技術を導入したことにより、バローロは甘口ワインから長期熟成向き辛口赤ワインへと生まれ変わったといわれています。
【バルバレスコ】
一方、「イタリアワインの女王」と呼ばれる【バルバレスコ】というワインもあります。バローロ村のすぐ隣、バルバレスコ村を中心に作られているワインです。その品種は【バローロ】と同じネッビオーロ種で作られており、男性的な味わいの【バローロ】に比べて繊細でエレガントな事から「ワインの女王」とも呼ばれるようになりました。
バルバレスコは当初【バローロ】として売られていましたが、1894年に「バルバレスコの父」と呼ばれるドミツィオ カヴァッツァ氏がバルバレスコの生産者組合を創設。【バルバレスコ】とラベルに書かれたワインが販売されるようになり、その歴史が始まりました。
これら【バローロ】と【バルバレスコ】ですが、同じ地域で取れる白トリュフとの相性は抜群!
また、牛肉の赤ワイン煮込み「ブラッサート」やゴルゴンゾーラなどの濃厚なチーズとは絶妙なハーモニー!!
葡萄畑の先には、酒飲みにはたまらない素敵な世界が広がっています。