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【人生ノートMagazine】念うところ世界なり

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人生ノートの中から人生の生き方や日々の生活に沿ったことについてに書いてあることに焦点を当ててまとめてみました。
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#スピリチュアル

【人生ノート334】この社会の状態さえ少しよくなってゆきさえすれば、思ったよりも人々は善人ばかりなのである。

理解と距離誰でも、自分を最もよく理解しており、その次には、自分に近いものを、それについで良く理解し、自分との距離が大となるに従って理解し難くなる。 われわれに神が判らぬのも、その隔たりがあまりに大なるがためである。 ○ すべて、大局をつかむということが最も肝腎である。でないと、ちょっとした変動にもあわてる。 ○ 人間の気持ちは実によく変わるものである。雨がちょっと降りつづけば、個の世がモウつぶれてしまうのではないかとまで心配したり、それが、カラリと晴れてしまえば、ま

【人生ノート332】 失敗するから考え直し、考え直すから悟るところがあり、悟るところがあるから、又やり直すなり。

合点ゆく迄やってみよ人を疑うことは自分に罪をつくることだ。しかし、いまの世の人には、悪い霊につかれているために利己一点ばりを企んでかかる人が多いので、ウッカリそれに乗っていたら、あとでトンだ目に遭わされるから、いきおい、人を見たら盗人と思え的な心にもなる。 世にもまれた人は、どうしても、一面、非常に疑い深いところがある。これは、自分がいままでいろいろ、人にだまされ、苦しめられてきたからだ。しかし、もう一歩すすんで、真の神ごころにまで磨かねばならぬ。 ○ 心配すればネズミ

【人生ノート324】

肉体は霊流の管昨今、気温が急に四、五度降った。あまり早い。も一度酷暑があって、今度ほんとに涼しくなるのだろう。すべての事件に、予報と本報という二つの前ぶれがある。寒くなる時は、まだその時より早く急に一度に寒くなり、次に普通に復し、やがて本物になる。暑くなる時でもおんなじだ。 神業の発展もそうであり、人間一個の魂の進展について考えもそうである。一さいは螺旋形に循環しつつ進展して行くものらしい。 ○ いわば人間の肉体は一つの生きている管だ。その中を精霊が流れているのだ。たま

【人生ノート323】青年にとって戒むべきは依頼心である。あくまで自分の道は自分で開くという決心がなくてはならぬ。

絶対の真理は平面的に表われない プラトーのいったごとく、直覚は過去および現在における経験の集積である。ゆえに、早く分霊として世に出でたるものほど直覚は鋭く、また分霊の素質のりっぱなものほど、直覚は早く発達す。この質と量とを、より多く備えたるものほど偉人である。 ○ 青年にとって戒むべきは依頼心である。あくまで自分の道は自分で開くという決心がなくてはならぬ。絶対に他人に迷惑をかけぬという気持ちには、よほど苦労した人でなくてはならぬ。 神の慈悲は大きい。だから、いま目前に

【人生ノート322】 真理は溝の中ににもひそむ技術は書籍と経験との中にのみひそむ

ねたむ心、そねむ心、欲な心 人は誰でも死ぬる。間違いなく死ぬる。死ぬるまでに何かしておきたい。とにかく、自分というものが、この世に生まれてきたしるしだけのことは相当にしておきたい——と誰でも考える。結構なことだ。 この世の中はチッと思うようにならぬ。つまらぬ、あほらしい、しゃくにさわる——思う。全くそうだ。 ○ 今はたえじ 死なんかといくたびか思いし 若きころの胸は燃えて空のあなたを眺めて泣き 見苦しき人の世のさま慣るるまではつらかりき ○ 飢えたる人にパン

【人生ノート283】真理はどぶの中にも潜み 技術は書籍と経験とのなかにのみあり

ねたむ心、そねむ心、欲な心 人は誰でも死ぬる。間違いなく死ぬる。死ぬるまでに何かしておきたい。とにかく、自分というものが、この世に生まれてきたしるしだけのことは相当にしておきたい——と誰でも考える。結構なことだ。 この世の中はチッと思うようにならぬ。つまらぬ、あほらしい、しゃくにさわる——思う。全くそうだ。 ○ 今はたえじ 死なんかといくたびか思いし 若きころの胸は燃えて空のあなたを眺めて泣き 見苦しき人の世のさま慣るるまではつらかりき ○ 飢えたる人にパン

「人生ノート282」考えすぎるから悩むのだ。あるがままに楽しむべし、なるがままに楽しむべし。

何事も相応の理によるなり。 何事も相応の理によるなり。 すべて、他より強制することは非常な間違いなり。根源治癒せば、自然にその癖は止むなり。 ○ 無意味に神は人を苦しめぬ、悟らせんがためなり。行きつまらぬうちに悟ってくれれば、この上はなきなり。 下司のみたまほど、それが遅きなり。 ○ フト思いついたことで、して差しつかえのないことなら、その時をすかさず為すべし。 機会というのは、かかることを指すなり。 ○ 過去をドンドン忘れるくせをつけるべし。 過去を思

【人生ノート 281】 人生を根本的に幸福にするものは、金でも科学でも薬でもありません。ただ心そのものであります。

心の鏡人の心はもっとも巧妙なる電磁器でありまして、自動的には、自己の意念はただちに独特のある種の電波となって四方へひろがってゆき、ことに、わがめざす相手へはもっとも強くひびいてゆくのであり、受動的には、他の意念はそれ相応の電波となって自己にこたえてくるのであります。 昔から禅家などで以心伝心ということを申しますが、われわれからいえば平凡な事実でありまして、このことあるがゆえに人は神と通ずることができ、他と応ずることができるのであります。 俗に虫が知らすと申しまして、親しい

【人生ノート280】安心立命の境地に早く達することさえ出来たら、これが真の大成功である

真の力② 多くの体験を得るということは、むやみに境遇を変えたり、また是非とも長年月を経ねば不可能であるかというに、必ずしもそうではありません。一日一時間の間に、心掛けのよい悟りのよい人たちは、他人が十年も百年もかかって、はじめて得るような道を見出すこともでき、また現界的には価値のないような一小事件からでも、目のつけどころ、心の用い方一つで、無限の真理をつかみ出すことができるのであります。 現界人は物質的にみて広大なーーたとえば、巨富をたくわえるとか、国王、大臣にでもなると

【人生ノート279】お互いに、真にゆるし合うという修養

許しあう雅量 いま喧嘩をしたと思えば、もう知らぬ間に笑って話し合っているというのが子供である。この無邪気さが、大人ではなかなかまねられぬのである。私は、こうした場面を見るたびに、子供は神さまであると思わざるをえない。われわれ大人も、日常の交際において、すべて、こういう風にありたいと念じてやまない。 凡夫の人間であるから、時によっては腹の立つこともあり、しゃくにさわることもあろう。そういう時には、多少喧嘩になるのも、また、やむを得ない。しかし、一旦、お互いに了解しあい、許し

【人生ノート 278ページ】一日一日、一歩一歩と悟ってゆき、進んで行くようにせねばならぬ。

反省と忍耐 何ごとでも急激に改めてしまおうとしてはいけない。徐々に、つぎつぎに尚してゆくようにせねばならぬ。 でないと、ちょうど嬰児に無理に大人のまねを強いるのと同じ結果になってしまう。 一歩一歩、理想へ近づいてゆくように、その都度に省み悟って、少しずつでよいから、以前よりは、よりよくなってゆくという風にあるのが一番よろしい。 最初は、何かを手本としてその真似をし、こんどは、それより抜け出して、独得の創造をするようにせねばならぬ。最初からむずかしいことを独りでやろうと

【人生ノート275ページ】何事でも最終の勝利は人なみ以上の苦心と努力と忍耐とにある

思うことありて 順境にそだった人たちは、自ら手を下すということをおっくうがる癖があって、他に対して心からの同情心がなくて困る。いろんな事にぶっつかって仕上げた人は、心がひろく、なんとなく頼もしいところがある。 しかし一度逆境に立った人は、どうしてもひがむ癖がありがちで、特にすこし才能のある人は、一種のいやな自尊心や警戒心が邪魔になって、どうも他人との和合が下手である。この、少し才智のある人は、どうしても気ばかり走って、ねばり気がなく、急に効果をあげようとあせり、ともすると

【人生ノート274ページ 】ちょっとの誤解や行き違いからして、この世がこんなに乱れて来ているまでである。

感情と理解他人の欠点でも、これを好意をもって忠告矯正してやるようにするのと、最初から悪意に、嘲弄的に忠告するのとでは、その結果に大変な差異を来たすものである。なるほど、今の社会のどこを見ても無茶苦茶だらけで、全体、何をやっているのやらと思われるようなことが多い。しかし、これを攻撃的の態度で単に立腹してみたところで、相手に、かえって反感をおこさしめるだけのことである。上位、上官の人のなしていることといえども、正義真理の上から見て、これはと思うようなこともないとは限らぬ。けれども

【人生ノート 273ページ】何事にかぎらず、数多くやってみて得心するがよい。

中庸を知る人 いろいろやってみた上で、なるほどと心底から合点するのでなくては、世の中のことはほんとに良くなるものではない。 自分もいろいろうやってみ、人にもやらせてみた上で、相談し合って仕事をせねばならぬ。 何事にかぎらず、数多くやってみて得心するがよい。そうでなくては、とても融通のきく人間にはなれぬ。 世の中には、善も悪も、賢も愚も大した差異のあるものではない。ものの過不足が悪で、適宜なのが善だ。 ものの「中」を知っている人がえらいのだ。「中」を知るためには、いろ