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「人生ノート282」考えすぎるから悩むのだ。あるがままに楽しむべし、なるがままに楽しむべし。
何事も相応の理によるなり。
何事も相応の理によるなり。
すべて、他より強制することは非常な間違いなり。根源治癒せば、自然にその癖は止むなり。
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無意味に神は人を苦しめぬ、悟らせんがためなり。行きつまらぬうちに悟ってくれれば、この上はなきなり。
下司のみたまほど、それが遅きなり。
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フト思いついたことで、して差しつかえのないことなら、その時をすかさず為すべし。
機会というのは、かかることを指すなり。
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過去をドンドン忘れるくせをつけるべし。
過去を思わず、未来も思わず、その日その時に生きる子供のごとき心が自然なり。過去に執着せず、
未来を計画せざるゆえに心平静なるなり。どうせ、つくられ、動かされている人間なり。あまりに自我に没頭するから苦しむのだ。
考えすぎるから悩むのだ。あるがままに楽しむべし、なるがままに楽しむべし。
その時、その日のベストに、われを忘れることのできる人は幸いなるかなだ。
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理想はとにかく、現実はきたない、あまりにきたない。とても堪えられぬと思うほどにきたない。っこれはどうなるものかと思うほどに、永久に無感覚になりたいと願うほどに、ようもここまで無茶が承認されるものだと思うほどに。
絶え入りそうな根底の国から、苦悶の声が間断なく私の耳朶を打つ。どうしても一度は火と水の大掃除が行なわれなくては、なまぬるい部分的の掃除では、いくら骨おってもダメだ。
『信仰覚書』第一巻 出口日出麿著