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【人生ノート330】「俺はもうダメだ」と、決して思ってはならぬ。「なにくそッ!」と、一災一厄くるごとに、ますます希望と向上とに燃えねばならぬ。
ヘコたれず戦え 精進努力のないところに、進歩があるはずはない。完成へむかっての勇往邁進の気性のない人はもはやダメである。 たとえ、いま、いかなる窮地困厄の場所にあっても、屈せずたゆまず、日に一分、年に一寸だけでも、ここより脱け出でんとする心掛けが必要である。 「俺はもうダメだ」と、決して思ってはならぬ。「なにくそッ!」と、一災一厄くるごとに、ますます希望と向上とに燃えねばならぬ。 無限の真善への憧憬、追求よりほかに、人間の目的も価値もないのだ。 とくに現代のような、
【人生ノート328】前とおなじような境遇に出会った時には、「ああここだ!」と、まえの経験を思い出して苦しいことでも辛抱することができる。
“したいからする”こと「自分はお前のために尽くすしてやっているぞ」とか、「自分は世の中のために働いているぞ」とかいうような考えから離れることが出来ずに、人のためとか世のためとかをはかっているのは、ほめたことではない。 こんな先入主的自負心から全然離れて、「ただ何んとなくそうしたいから、そうするまでだ」というふうに、純な心持ちで、われわれは常に動きたい。 ○ 時が経って、まえの行為を反省し、批判してみるがよい。大抵の場合、「ああ、あんなことをせなかったらよかったに … 」
【人生ノート326】やってはしくじり、しくじりてはまた考え直すというふうに、自分で苦しみぬいた揚句に、世の中を悟った人はほんとうだ。
苦しみぬいて悟る自分の目から、あんなことをさしておいては悪いと思う時でも、先方がひたすらその方に心が向いていて、少々意見したくらいのことでは、馬の耳に風ほどにも思っていないというような時には、しばらく黙ってその人の思う通りにさしておくより仕方がない。 やがて二進も三進もゆかなくなると、はじめて目がさめてなるほどと悟ってくるものである。 誰もしたいしたいと思っていることを、せずに止めるということは、なんとなしに残念に思うものであるから、思う通りに一応やらしてみて、心から悟る時