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【人生ノートMagazine】念うところ世界なり

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人生ノートの中から人生の生き方や日々の生活に沿ったことについてに書いてあることに焦点を当ててまとめてみました。
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#教育

【人生ノート326】やってはしくじり、しくじりてはまた考え直すというふうに、自分で苦しみぬいた揚句に、世の中を悟った人はほんとうだ。

苦しみぬいて悟る自分の目から、あんなことをさしておいては悪いと思う時でも、先方がひたすらその方に心が向いていて、少々意見したくらいのことでは、馬の耳に風ほどにも思っていないというような時には、しばらく黙ってその人の思う通りにさしておくより仕方がない。 やがて二進も三進もゆかなくなると、はじめて目がさめてなるほどと悟ってくるものである。 誰もしたいしたいと思っていることを、せずに止めるということは、なんとなしに残念に思うものであるから、思う通りに一応やらしてみて、心から悟る時

【人生ノート324】

肉体は霊流の管昨今、気温が急に四、五度降った。あまり早い。も一度酷暑があって、今度ほんとに涼しくなるのだろう。すべての事件に、予報と本報という二つの前ぶれがある。寒くなる時は、まだその時より早く急に一度に寒くなり、次に普通に復し、やがて本物になる。暑くなる時でもおんなじだ。 神業の発展もそうであり、人間一個の魂の進展について考えもそうである。一さいは螺旋形に循環しつつ進展して行くものらしい。 ○ いわば人間の肉体は一つの生きている管だ。その中を精霊が流れているのだ。たま

【人生ノート321】いまの一歩をおろそかにしては、どこへも行けない。

未熟者ほど理屈っぽい一足飛びにやろうとしてはいけない。ごく卑近なことから仕上げてうゆかねばほんものは出来ない。 現実をはなれた理想論は砂上の楼閣である。しっかりした土台なしに、しっかりした家が建とうはずはない。 いまの一歩をおろそかにしては、どこへも行けない。私はシミジミこのことを悟った。 とかく、未熟な間は理屈ばかりをこね廻し、いっかど分かっているつもりで、その実、何ひとつ出来ぬものである。なに一道の達人は、知らざる者のごとくである。 かれこれ小理屈をこねている間は

【人生ノート313】この世がこわれてしまってもおれがある限りおれは進もう。

進まねばならぬ そうだ、進まねばならぬ、まっしぐらに 河があろうが、山があろうが、地震だろうが、火事だろうが そうだ、おれは進まねばならぬ 泣き泣きでも、歯を喰いいしばってでも 元気に愉快に感謝にみちて 毎日々々、時々刻々、おれの魂がなくなってしまうまでは ドンドン進むよりほかにてはない 雨が降っても風が吹いても たとえこの世がこわれてしまっても おれがある限りおれは進もう。 ○ 固める力と解く力 二つの力があるわいな 固まって解かれて また固ま

【人生ノート309】体験なき人に力はない

体験の人たれ青年は夢多きものである。その夢のヴェールをかなぐり棄てて、いさぎよく人生の戦場におどり出るべきである。理想は理想として、みにくき現実を一歩一歩踏みしめてつつうすむべきである。現在の足場を知らずして、なんの建築ができよう。体験なき人に力はない。多岐多端、変転複雑きわまりなき活社会をほかにして、どこに学校があり教室があろう。 新日本の青年はすべからく机上の空論をやめ、お座敷水練をやめて、単刀直入、活社会にふれて悟るべきである。 とくに、近代教育の弊は、人間をして機

【人生ノート307】生活信条七訓

(出口日出麿先生七訓) 一、物事を決して悔まぬこと。 一、言いわけを決してなさらぬこと。 一、絶えず真剣な努力をなさること。 一、頼まれないでも親切のありったけを尽されること。 一、ご自身の功名手柄を決して自家広告なさらぬこと。 一、偉そうなふりを決してなさらぬこと。 一、物に執着のないこと。

指先一つを僅かばかり動かす仕事でもよい、何かをしている人は幸福である。

実地に呼吸を飲み込め 何かしていなければならぬ。そして、今やっていることに一心にならねばならぬ。仕事に全心身を打ち込んで、それを完成さすことに愉快を持つようにならねばならぬ。 苦しい時、くしゃくしゃする時でも、何か、とにかく、一生懸命に仕事をしているならば、知らず知らず時間が経って、その難関を知らず知らず通過することができるものである。ジッとしていて考えてばかりいるのあ、かえって、その苦悩をますばかりでなんにもならない。 どんな平凡なこと、小さいこと、たとえば、指先一つ

【人生ノート305】公平に自分自身が分かるようになったら一人まえである。

自分が分かれば一人前 癖はなかなか直らぬものだ。そのくせ直すには、よほどの忍耐と努力と細微な苦心とを要する。 自分で自分は分からぬがちのものであるから、よくよく公平無私に省みて、自分の悪いくせを知って、これを少しずつ直すように心がけねばならぬ。 公平に自分自身が分かるようになったら一人まえである。 『信仰覚書』第六巻 出口日出麿著 これまでのnote

【人生ノート304】その時その時のベストをつくして、楽天的に、感恩の生活をなすにある。

流れる水のごとく いろいろと考えてみても、最初から、到底、一々分かるものではないから、とにかく、どえらい神さまである、この神さまにお縋りせねばならぬ、一切をお任せしよう、という決心さえついたならば、それでよい。 これが即ち、信仰心、帰依心というものであって、この信仰心さえ強固であったならば、この人はきっと救われるのである。なんとなれば、かかる人はかならず神第一の心が、どんな場合にでも出てくるから、素直に一切を神のみ手にまかすことが出来るからである。 これに反して、神を否

【人生ノート303】人は一心になることが一番肝要

超理論的なるもの 人に接して、その人の気持は、いかに態度でかざっても、私には明らかに分かる。これは、ちょうど腹がへったと感ずると同じようなもので、どこということなしに、しかし明瞭にわかるのである。 人間には、こういう本質的な作用がたくさんあるのだが、現代人は外部的、理智的な理論にのみ頼りすぎる結果、内部的、超理智な大切な根本的なものをないがしろにしているので、努力や苦心のわりには本当のよりよい生活ができぬのである。 なに事もみな神さまはご存じとまこと知る人少なかりけり

【人生ノート302】人は物質そのものより、精神そのものを根本とするものである

救うべき時に救え 金銭は物質の代表である。ゆえに、精神と相対立している。 今までの日本人のように、頭から金銭をいやしむ考えはよくない。といって、精神を忘れて金銭そのもののみを追求してはならぬ。 もらった物には義務はつかないが、借りたものには、払うことによりてのみ決裁することができる。僅少の金でも、最初「貸せ」といって得たのなら返さねばならぬ。莫大な金でも、最初「くれ」といって得たのなら、もらったことによって解決はついてしまっている。そのあとには、何物も残っていない。

【人生ノート296】人の魂を感動さすのは熱と誠とである。決して、単なる智識や技能ではない。

信用を得よ 信用は永遠かつ無限の財貨である。何はなくとも信用さえあれば、どんなことでも出来るものであり、さしてもらえるものである。信用のない人は、どれだけの智識があり技能があってもダメである。 信用を得るためには、相応の熱と誠とがなくてはならぬ。人の魂を感動さすのは熱と誠とである。決して、単なる智識や技能ではない。 現代の青年中には、この容易なる鉄則を忘れ、むやみに智能をみがくことをもって、生涯の能事とする者の多いのは実に遺憾のきわみである。 信用を得ることを目的とし

【人生ノート295】自然に出るままの言葉を出せ、自然になし得るままの振る舞いをなせ。

近くから遠くへ 人と交わるにも、自分は彼よりは偉いとか、また劣っているとかなどという先入主的の考えを抱いていてはならぬ。 自然に出るままの言葉を出せ、自然になし得るままの振る舞いをなせ。それでチャンと適当に礼はつくされているのだ。 むろん、それは大いに考えねばならぬ場合もある。しかし、肉体心で「考える」ということは、すでに良くないことだ。考えるから迷うのだ。スラスラと河水が流れてゆくように生活してゆきたいものだ。 ○ 父母をおぼえてのち家族を知り、わが家を知ってのち

【人生ノート293】何かの希望に生きていなくては、真に生きているのではなくして、死んでいるのと同様である。

世を渡り尽くした人 希望は生命の発動機である。 人生に希望がなくなっては「万事休す」である。 何かの希望に生きていなくては、真に生きているのではなくして、死んでいるのと同様である。 浮世の名利を希望するのは普通のことであるが、誰でも、真に世を渡りつくした人は、もはや浮世的の名利を希望するのではなくして、真の心の落ちつきを希望するようになる。 真の心の落ちつきは、神に根ざさなくてはならぬ。 神は一つであるが、その説き方、それを説く人によってそれぞれ変わってくる。