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【人生ノート295】自然に出るままの言葉を出せ、自然になし得るままの振る舞いをなせ。

近くから遠くへ


人と交わるにも、自分は彼よりは偉いとか、また劣っているとかなどという先入主的の考えを抱いていてはならぬ。

自然に出るままの言葉を出せ、自然になし得るままの振る舞いをなせ。それでチャンと適当に礼はつくされているのだ。

むろん、それは大いに考えねばならぬ場合もある。しかし、肉体心で「考える」ということは、すでに良くないことだ。考えるから迷うのだ。スラスラと河水が流れてゆくように生活してゆきたいものだ。

父母をおぼえてのち家族を知り、わが家を知ってのち近所を知るのが順序だ。

日本に目ざめてのち、世界をきわめるのが本当だ。

英語やドイツ語を学ぶことも、いろいろな点から必要ではあろう。しかし、日本語以上には必要ではない。いくら勉強しても、英国の事情は英国人の方がよく心得ている。英国へ帰化する心組みの人はとにかく、日本人で一生を終わりたい人は、日本の事情を少しでも勉強しておくことだ。

『信仰覚書』第八巻 出口日出麿著

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