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当時は友達を招いてお誕生日会をするのが女児の流行りだった。母親が子供の好きな料理でもてな…
転校生事件の2か月後、母にとって『この世で一番大好きな』母親が死んだ。電話でその報せを受…
葬儀以降、母の顔色一つで完璧に空気を読めるようになった私。母が嫌いな人のことは盛大に悪く…
母好みの子供を演じるようになって1年。過度のストレスからかぜーぜーと音を立てる呼吸音。空…
母が兄を慕うという行動があまりにも常軌を逸していて、子供ながらに『兄妹なのにいちゃいちゃ…
嫌々帰省に付き合うからか、母の実家では頻繁に体調を崩した。発熱した私を伯父と一緒に病院へ…
小学4年生の頃に起きた出来事。 我が家は両親の働く職場と自宅が同じ場所にあったため、形式的には共働きに分類される。学年が上がるにつれ母が自宅に顔を出す頻度は減り、日中はひとりで家に居る時間が増えていった。 食器棚の奥に大量の缶詰めや瓶詰を発見した私は、おやつに食べようかなと手にとって驚いた。瓶の中身は液状化していて正体不明。缶詰めにも錆がついていたのだ。(この頃は賞味期限の記載はなかった)常日頃『ママは忙しくて大変なんだから』と言われてきた私は時間をかけてそれらを綺麗に処
制服を着て自転車通学をする。それがものすごく大人びた気分になった中学生。心機一転新たなス…
その夜、猛烈な寒気に襲われる。体温計のメモリを振りきるほどの高熱、歯ががちがちと音を立て…
学年末に近づいたある日。帰宅すると待ち構えていたかのように私の顔を見て泣き出した母。あぁ…
中学2年生になってみるみる明るさを増していった私だが、家庭では相変わらず淡々とした日々を…
中学2年の2学期。先生から自信をつけられた私はどんどん積極性が増し、「クラス代表」「学年代…
小学生だった頃『家中のお掃除にこれ一本』という住居用洗剤のCMを見てこれ買って一緒にお掃除…
この当時はまだ「アダルトチルドレン」という言葉が一般的には浸透していなかった。子供は親を慕って敬って当たり前の時代。ましてや実母を嫌うなどとんでもないといった風潮さえあった。だから当然「母が嫌い」なんだとは誰にも言えなかったし、自分自身ですらその感情に振り回されることが多かった。 私以外の全員は母親が好きでたまらないのだろうかと疑問に感じつつも、いやそうでなくてはいけないのだと自分の感情を打ち消そうとする。母親と離れて暮らすようになってから初めに現れたのはこの葛藤だった。