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ないものねだりでなく、"あるもの"に目をむける。
狩俣和沙さんの短編「明日はきっと楽になる!」
不妊に悩む女性。
旦那は仕事で、協力してくれない。
そんな中、
「私、神経質になり過ぎていたかもしれない。もう少しあなたの状況や考えを聞きな
がらゆっくり考えても良かったかもしれない。 子作りのことばかりで、肝心のあなた
のことが置き去りになってた」
「明日は休みだけど仕事するの?」
「仕事しようかと思ってたけど、明日は休むよ」
「そしたら、どこか行かない? 久々のデート」
そして翌日、2人は丸の内に繰り出し、買い物をし、レストランでクリスマス時期限定のメニューを注文した。最近ではあまりなかった他愛のない会話をしていると、付き合っていた頃を思い出す。
こんな風に2人で過ごせることが幸せだった。
奈美は思った。
こんなに好きな人と結婚できた私は幸せだ。子どもがいたらもっと幸せかもしれないけれど、今の自分に相応しい幸せもある。
それなのに、その幸せを感じないで生きるのはもったいない。
奈美は前を見ながら話しかける。
「私、子どもは欲しい」
「でも、私はあなたが好きで結婚したの。だからまずはあなたと一緒に生きていきたい。それだけで本当は幸せだったこと忘れてた」
人はきっと"ないものねだり"なんだろうなって思った。
無いものには目が行く。
無いものを欲しがるから、
次へ進む活力になり、
生きる力になることもある。
行ってみたい場所、やってみたいこと、食べてみたいもの、欲しいもの。
それらはパワーになる。
でも、無いものばかりに目が行き、
今手にしている"あるもの"が当たり前になってしまうと、幸せを感じなくなってしまう。
だから、たまには自分の手にしてるものをみて、
"あるもの"に目をむけて、
ちゃんと幸せを感じよう。
生活がある。
生活する家がある。
服がある。
食事がある。
周りの人との時間がある。
自由に動く体がある。
仕事がある。
楽しみもある。
あるじゃないか。
私の幸せ。こんなに近く。
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