
Photo by
m_oonote
人の努力が足りないかなんて、誰にもわからない。
原田ひ香さんの「東京ロンダリング」
離婚してロンダリング(事故物件にただ住むだけの仕事)をしている主人公が、怠けていると言われて言い返す場面。
「今だって少なくとも住むところはあるわけで、仕事がなくなったとしても食べていけるわけですよね?
そういう人と、なにも持っていない、どこにも行けない人を比べることはできないと思い
ます。
努力したって報われない人はいるんだし、その人の努力が足りないなんてだれにわかるんですか」
確かにこの世の中は不公平だ。
全てが平等ではない。
それでも、自分の身を僻んでばかりではいけないこともわかってる。
それでも、「人の努力が足りないって誰にわかるんですか」という言葉がささった。
そうなのだ。
誰にもどの人がどれくらい努力したのかはわからない。
一見、努力が足りないんだよと思えてしまうことだって、
その人にとってはものすごいパワーが必要なことかもしれない。
人によってパワーが必要な場面は違うし、
発揮しやすいところは違うから。
だから、周りの人の努力も、
自分の努力も認めてあげよう。
ちゃんと、努力してること。
怠けてばかりじゃないってこと。
#最近の学び