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インスタグラムに書けない本音たち。

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最近の記事

もっと世界を知るべきだ、と彼は言った。

彼を訪ねてスペインへ行ってきた。 私にとっては初めてのヨーロッパ。初めてのスペイン。 熱波の影響で35度を超える暑さだったけれど、当時住んでいた街とは違う深い青色の空、温かみのあるオレンジと白の建物、そして木々の緑。そのコントラストが美しかった。 飛行機の遅延や入国審査のトラブルによる予定より遅れて到着した私を、彼は到着ゲートで待っていた。 彼に会うのは1ヶ月ぶり。 化粧もしていなかったし長旅でくたびれてもいたので、入国審査の列に並んでいる間に彼に、思っている見た目じゃな

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    • やりたいことがわかった試しがない

      今年の誕生日で30歳になった。 現在は留学中で、海外で暮らしてみることが長年自分の夢だと思っていたし、予定していたよりは時間がかかってしまったけれど、その夢を叶えられたのだと思っていた。 だけど丸1年この土地で暮らしてみて、今またこの先の進むべきについて決めかねている。 このままこの街に残って挑戦を続けるか、一旦日本に帰って次の道を探すべきなのか。 もう数ヶ月もずっとこのことについて考えているし、あまりにもその時々によって意見が変わるものだから、話に付き合ってくれる友だ

      • この恋は私の人生を狂わすだろうか

        私は今、人生を狂わせるような恋愛の真っ只中にいるのかもしれない。 と、ふと思い至った。 恋愛経験が少ないせいなのか、独身だからなのか、少なくとも私の周りにいる同世代の友人・知人たちと比べて、私は恋愛や性愛について関心が強いように感じる。 同世代の友人の多くは結婚をしたり子育てをしているので最近はもっぱら年下ばかりだが、友人の恋愛の話を聞くことも、ある程度の脚本があることはわかっていてもNetflixで配信されている海外の恋愛リアリティショーを見ることも、ラブコメ映画を見

        • 振り返ると人生のどの瞬間にも宇多田ヒカルの歌が流れている - その2

          ということで前回に引き続き、宇多田ヒカルのアルバム”SCIENCE FICTION”の感想というか、掻き立てられた思いを勝手気ままに書いていきます。

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        • 読書記録
          9本

        記事

          振り返ると人生のどの瞬間にも宇多田ヒカルの歌が流れている - その1

          宇多田ヒカルを好きになったのは、今から十九年前。小学生の頃だった。テレビゲーム、キングダムハーツⅡの主題歌だった”Passion”が、私がHikkiを好きになったきっかけの曲である。 気がつけば私はおとなになっていて、知らない間に私という歴史もなかなかに長くなってきたな、と思うようになってきた。(というほど長くはまだ生きていないのだけれど) その時々で他にも好きなアーティストやバンドはいくつかいたけれど、Hikkiほど変わらずにずっと好きでいられるアーティストは他にいない。

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          振り返ると人生のどの瞬間にも宇多田ヒカルの歌が流れている - その1

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          あなたの隣で知ったこと

          私は筋金入りの宇多田ヒカルのファンだ。ファン歴は十九年にもなるから、特に昔の曲はもう数え切れないくらいに聞いている。 はずなのに、最近になってようやく”First Love”の歌詞の意味を本当に理解できたというか、身をもって体感したような気がする。 この体験をなんと表現すればいいのかわからない。First Love、初恋ではない。これまでにすきになったひとは何人かいるし。だけど。 素敵なひとと出会った。そのひとは私より一回り以上も上で、引きこもりがちで人見知りな私とは正

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          すべてわかった上で、流されてしまいたい日がある。

          私はひとりでいることが好きなタイプだと思っていた。 というか実際そうなのだけれど、そこに条件があることに気がついた。 私は約一年前まで実家で家族と暮らしていたのだが、仕事もしていたし常に家族の機嫌や顔色を窺っていたり、愛犬の世話があったりと、ひとりで自分のために自由に使える時間が限られていて貴重だったのだ。 だからひとりで部屋にこもって読書をしたりドラマや映画を観られるときが至福のひとときだった。 しかし現在は家族や古くからの友人とも離れた場所で暮らしていて、今は求職中

          すべてわかった上で、流されてしまいたい日がある。

          躁とミモザ

          私は三月が苦手だ。 この冬の冷たい空気に春の陽気や香りが混ざり始めるこの季節が来ると、長い冬の終わりを喜ぶとともに身構えてしまう。 そして大抵の場合は、躁状態になる。 この雰囲気に足元を掬われて流されてしまわないように、心の奥底の方のざわめきに気づかないようにするために、必要以上にハッピーで元気いっぱいで上機嫌なバージョンの自分になるのだ。 例えば、普段の私は一人で過ごす時間が必要不可欠なタイプなのだが、人と会う予定をたくさん入れる。 仕事が楽しく感じて、いつもより意欲

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          自分の見た目を肯定できたと思っていた

          先日、友人とカフェに行ったときのこと。 私がお菓子を食べていると、彼がその姿を写真で撮り出した。 冗談めかして「恥ずかしいからやめてよ」と言っても、彼は悪戯っぽく写真を撮りづつける。 私はだんだん居心地が悪くなってしまい食べる手を止めて、もう一度「やめて」と言ってみた。 「どうして?」と聞いてきた彼に対して、 「写真を撮られるのが好きじゃないの」と答えると、 彼はさらに、「かわいいし、完璧だよ。わかってるでしょ?」と言う。 私はそれを否定も肯定もしたくなかった。 人からの

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          思い出しても泣かなくなるその日まで

          私には、7年間も片思いをした相手がいる。 片思いというか、お互いのことを好きだと思っていたタイミングもあったけれど、いろんなことが邪魔をして結局一度も恋人同士にはならなかった。 懐かしい歌を聞いてしまったせいなのか、懐かしい映画を見たせいなのか、古い写真を漁ってしまって、消したと思っていた動画が残っているのを見つけてしまった。 見てはいけないこともわかっていたのに見てしまった。 当時は気づかなかったけれど、私と彼のどちらの声や話し方からも恋をしている、相手のことが好きだっ

          思い出しても泣かなくなるその日まで

          ずっと片思いをしている

          2022年2月にリリースされた宇多田ヒカルのアルバム”BAD MODE”に収録されている”Find Love”のサビの歌詞にこんな一節がある。 この一節を聞いた時に、「これ私のことだ」と思った。 今までなんとなく自分の内側に感じながらも言語ができなかった部分が、この歌詞で説明された気がした。 ということで、“Affectionate”という単語の意味を改めて調べてみると、 おおよそ「愛情の深い」「愛情のこもった」「優しい」などという訳が出てくる。 だけど私が自分やこの歌

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          愛に結末なんてない / Modern Love

          こんばんは。あるこです。 アマゾンプライムのオリジナルドラマ『Moden Love』のセカンド・シーズンがリリースされました。 ファースト・シーズンはほぼ泣きながらも一日とちょっとで見終えるくらいに気に入ったので、かなり楽しみにしていました。 ※ファースト・シーズンの感想はこちらから。 以下、ネタバレ注意です。 今シーズンは前シーズンに比べて、より普遍的で身近で日常的かつ現実的な様々な愛の形が描かれていて、落ち着いた印象を受けた。 どちらかと言えば、愛の「終わり」や

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          ストレンジャー・シングスを見た!

          こんばんは。 あるこです。 なんと一年以上ぶりの投稿になります。 実はアカウントをもう一つ作って更新をしていましたが、そちらもすっかり放置をしており、なんとなくこちらに戻ってきました。 小説を書くこともなくなったので、トップのカクヨムのリンクを消さなければな…と思いつつ。 コロナ禍で思うように遊びにも行けず、仕事や家庭でも思うところがあり、ストレスばかり溜まる毎日が続いていますが、そんななかで今年の春頃にようやくNetFlixに登録しました! なんでもっと早く登録しな

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          キャサリンはどのように子供を産んだのか? / 森博嗣

          こんばんは。 青井あるこです。 コロナウィルスの感染拡大を受けて各地で外出自粛の要請が出され、リモートワークで仕事をし、休日は自宅から出られないという方も多いかと思います。 そんななかで普段と変わらず平日は電車に乗って出勤をして仕事をしているので、読書や海外ドラマ、ゲームなどインドアな趣味が多い私は、休校中に友だちと出かける学生たちよりよっぽど自宅軟禁に適しているのにな…とつくづく思います。 それどころかコロナウィルスの影響を受けて仕事がバタバタしているので、読書をする

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          今更ながらゲームオブスローンズにハマった話① ブラックウォーターの戦い編

          こんばんは。 青井あるこです。 今更ながらGAME OF THRONESにハマり、挫折期間も含めて約一年かけてやっと見終わった! 去年か一昨年くらいのエミー賞でやたらと取り上げられていたし、海外の知人にお勧めのドラマを聞くと大抵GOTって答えるからその人気ぶりはなんとなく知っていたものの、もともとハイファンタジーが好きじゃないから興味は持てなかった。(ちなみにハリポタもアズカバンで挫折してる。) だけど2019年にファイナルシーズンが放映されると、毎週TwitterやP

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          僕の人生には事件が起きない / 岩井勇気

          こんにちは。 青井あるこです。 2019年9月に新潮社から出版されている岩井勇気さんの「僕の人生には事件が起きない」を読みました。 お笑いコンビ・ハライチとして活動されている岩井さんの初エッセイ。 ハライチのネタは面白くてテレビでやっているとついつい見てしまうのだが、一方でバラエティ番組などでは澤部さんが一人で出ている光景をよく目にする。 そのせいか岩井さんに対しては無口で大人しいという印象があった。 だからときどきSNS上で岩井さんの毒舌が流れてくると、少しどきっと

          僕の人生には事件が起きない / 岩井勇気