やりたいことがわかった試しがない
今年の誕生日で30歳になった。
現在は留学中で、海外で暮らしてみることが長年自分の夢だと思っていたし、予定していたよりは時間がかかってしまったけれど、その夢を叶えられたのだと思っていた。
だけど丸1年この土地で暮らしてみて、今またこの先の進むべきについて決めかねている。
このままこの街に残って挑戦を続けるか、一旦日本に帰って次の道を探すべきなのか。
もう数ヶ月もずっとこのことについて考えているし、あまりにもその時々によって意見が変わるものだから、話に付き合ってくれる友だちも家族も呆れている。その呆れた顔を見たくなくて、計画性の無さを指摘されるのも怖くて、だんだん話せなくなって一人で悶々と考えてしまっては不安で押し潰されそうになる。
どうしたいのか、と聞かれても、本当にわからないのだ。
これまでも何度も自分のやっていることを愛せなくて、しっくりこないまま、でもそんなものなのだろうと流れ作業のように学校や仕事をこなしてきた。
心を麻痺させて頭を働かせるのをやめて。
そうしているうちに精神的に参ってしまって休職したことも転職したこともある。
留学すると決めてからは、仕事はその夢を叶えるための資金を稼ぐための手段だったし、いろんな問題を抱えながらもやりがいのある業務を与えられたり、人間関係に恵まれていたのでやってこられた。
だけど次に何をやりたいかというとまるで答えが出てこない。
というより、今まで自分の人生においてこれをやりたい、あれを達成したいというような大きな目標ができたことがなかった。
大学受験をする時点で、なりたいものや将来的に就きたい職業が決まっていて、それに関連する学科を選んで進学していく友だちが羨ましかった。
いろんな形で夢を叶えて忙しいながらも生き生きと仕事をしている友達のことも、好きだと思えるひとと出会って結婚して子育てに励んでいる友達のことも心から尊敬しているし、羨ましかった。
彼らと久しぶりに会って話したときには、私の自由さを羨ましがられてしまったのだけど。
確かに私は自由だと思う。
養うべき家族がいるわけでもないから、今のところはひとまず自分の面倒だけ見ればいい。
自由であることはありがたいことだと思う。
だけどその一方でどうしようもない寂しさや迷い、恐怖心を感じてしまう。
私には芯がない。だからフラフラしてしまう。
コーチングをしている人の話を聞いたり、自己啓発の本を読みまくったりもしてみたのだけれど、やりたいことや達成したい目標がある場合の叶え方は載っていても、やりたいことを見つける方法はなかなか話されていないような気がする。
話されていたとしても、“自分の心と対話して“とか“自分の内面を知ることが大切“だとか、“やらなくてはいけないことではなくてやりたいことにフォーカスして“とか“制限的な発想に気づき取っ払って“とか…
言われていることはもちろん理解できるのだけれど、その”自分の心と対話する”方法がまずわからないし、自分について考える時間を持つほどネガティブな気持ちになってしまって、答えがでないまま落ち込んでしまう。
改めて私が好きなことはなんだろう。
読書
海外ドラマ
語学
動物
カフェ
文章を書くこと
音楽
芸術
自然
食事
旅行
恋愛
…とか。
できる・できないを一旦忘れて、理想の生き方を挙げるとするならば。
場所に捉われずに暮らす
いつも決まったメンバーではなく、いろんな人と関わる
感性を活かす
動物と暮らす
海外と日本を行き来する
とかだろうか。
これらの好きなことや理想を紐つけて、完全に実現することはできなかったとしても、それに寄せていくキャリアの選び方ってなんだろう。
何をするにしてもそれを達成するための才能やスキルや知識が足りないなぁと感じてしまう。
SATCのキャリーやValeriaのヴァレリアみたいに文章を書くことを仕事をしたいけれど、今までにさまざまな文書を書いてきたけど、それを評価されたこともそれで稼げたこともないし、ということは自分に向いていないのかもしれないと思うし。
と、なんだかんだと理由をつけて逃げているだけなのかもしれない。
何かしらを達成したり実現させたりしているひとは、こんなことをごちゃごちゃ2,000文字近くも書き連ねる前に、とりあえず行動を起こしているのだろう。
今回は考えるきっかけを作りたかったのと、悶々と考えている内容を一度頭の外に出したかったので、素直に書いてみた。
最近は落ち込みすぎて、というか自分の行き先が不透明すぎて、何を話したらいいのかわからなさすぎて人にも会わなくなってしまったので、自分の世界が狭まっていくのを感じる。
だけど今まで周りにいてくれたひとが愛想を尽かして私から離れて行ったとき、ようやく誰の意見も気にせずに自分の道を選べるような気がしている。
寂しいし、不安だけれど。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
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