a.n.(安穏)

a.n.です. アート,写真,演劇,映画,建築,音楽,仏像などの備忘録.

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マガジン

  • 旅の記憶 聖地やアートや

    旅先の体験や景色の記憶を掘り起こして整理中です。一期一会の場所、再訪したい場所、まだ見ていないあの場所など。

  • "霊性アート"とは?

    "霊性アート"とは何か研究しています。 宗教美術?スピリチュアル系?近年、霊性をタイトルにする展示やアートも増えています。 ☆ヘッダー画像は、目に見えない光を、プリズムで分光して見えるようにして撮影したものです。

  • 杉本博司ファン

    現代美術作家杉本博司に関する作品や展覧会など考察のあれこれ

最近の記事

2泊3日で伊勢神宮参拝(2日め)外宮と別宮参拝と美術館

今回は2日目、外宮→伊勢市内の別宮&美術館→瀧原宮です 2泊3日お伊勢参りスケジュール 1日め 名古屋駅→二見浦→伊雑宮→伊勢市駅 2日め 外宮→伊勢市内の別宮&美術館など→瀧原宮 3日め 内宮→おはらい町→猿田彦神社→朝熊山金剛證寺 1日め(前回) 2日めは外宮参拝から 外宮の正宮である豊受大神宮には豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られます。天照大御神のお食事を司る御饌都神(みけつかみ)です。 天照大御神が雄略天皇の夢で告げ、丹後から伊勢の地に呼ばれました。

    • 2泊3日で伊勢神宮参拝(1日め)先ずは二見浦で浜参り、電車で向かいました

      2泊3日のスケジュール 今回はお伊勢参りを中心に巡り賢島や鳥羽観光は割愛です。二見浦の浜参宮から始めて、外宮と外宮、別宮全てを巡り、最後は朝熊山金剛證寺をお参りする2泊3日です。 1日め 名古屋駅→二見浦→伊雑宮→伊勢市駅 2日め 外宮→伊勢市内の別宮&美術館→瀧原宮 3日め 内宮→おはらい町→猿田彦神社→朝熊山金剛證寺 伊勢の神宮は125社 伊勢の神宮には2つの正宮(内宮・外宮)があります。正宮に次ぐ格式を持つ別宮は、正宮の「わけみや」という意味で、内宮と外宮の別宮

      • 塩田千春 つながる私(アイ)、魂がふるえる からの昇華/物質世界と精神世界を行き来する霊性アート

        個展サブタイトルのちがい 近年の国内開催の個展サブタイトルは次のようになります。 「つながる私(アイ)」は2024年大阪中之島美術館のもの。 2022年 別府では「巡る記憶」。 2019年 森美術館の個展では「魂がふるえる」でした。 私の感想 今回の展示は、再生と未来につながる希望を感じました。 2019年時は、癌再発の直後でもあり「たましいってどこ?」という生と死も暗示されたものを感じました。 2024年の展示では赤い糸の中に1,500枚以上のメッセージがつながり円環

        • 千利休 茶室《待庵》

          千利休が作ったと伝わる妙喜庵の茶室《待庵》は京都大山崎にあります。 「天下分け目の戦い天王山」で羽柴秀吉本陣となった天王山の麓です。 国宝指定の茶室は3つあり、そのうちで最も古いものといわれています。 他の2つは《如庵》(愛知県犬山市)と《密庵》(大徳寺)となります。 見学は完全予約制(往復ハガキによる申し込みのみ)です。 写真撮影は禁止になっています。 今回の記事は、ご縁があって待庵をゆっくり体感することが出来た際のものです。(ここでは写真掲載はありません) 次の写真は

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        • 旅の記憶 聖地やアートや
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        • 杉本博司ファン
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        記事

          霊性|小松美羽展  岡本太郎に挑むー霊性とマンダラ(2022)とジパング展(2024)

          「小松美羽展 岡本太郎に挑むー霊性とマンダラ」 2022年に開催されました。 川崎市岡本太郎美術館 2022年6月25日〜8月28日 「ジパング 平成を駆け抜けた現代アーティストたち」展 2024年巡回開催中で、小松美羽作品も出展されています。 佐賀県立美術館 2024年8月24日〜10月20日 ひろしま美術館 2024年11月2日〜12月22日 1984年長野県生まれの小松美羽は、瞑想修行や霊性的な体験を通じて、自然と神々や神獣や人々の祈りなど「見えない何か」にインスピ

          霊性|小松美羽展  岡本太郎に挑むー霊性とマンダラ(2022)とジパング展(2024)

          「待庵」を写した 杉本博司 茶室「雨聴天」

          千利休の茶室「待庵」を本歌取りした杉本博司の茶室です。 2013年「HOUSE VISION」で発表されました。 新素材研究所(杉本博司×榊田倫之)設計、住友林業と水澤工務店の施工による「数寄の家」と茶室「雨聴天」です。 「雨聴天」は2017年から江之浦測候所に移築されました。 杉本博司が暗くなるまで外で遊んでいた幼少の頃、ある日俄かに大粒の雨が降って来て友達と近くのトタン屋根の小屋に逃げ込んだという。 トタン屋根を叩く大粒の雨に音に・・・ 江之浦にあった蜜柑小屋のトタ

          「待庵」を写した 杉本博司 茶室「雨聴天」

          アンドリュー・ワイエス展(大山崎山荘)

          アメリカの国民画家といわれるワイエス(1917ー2009)の作品を「オルソン・ハウス」を通して見ることのできる展覧会です。 代表作《クリスティーナの世界》が有名ですが、美術の通史の解説はアメリカン・シーンの次に抽象表現主義の説明に移ることが多く説明が少なめなのが残念ですが、とても静謐な世界を描く素晴らしい画家です。 アンドリュー・ワイエス展  追憶のオルソン・ハウス 丸沼芸術の森所蔵 アサヒグループ大山崎山荘美術館 前期:2024年9月14日(土)ー10月27日(日) 後期

          アンドリュー・ワイエス展(大山崎山荘)

          天岩戸神社から高千穂神社へ(宮崎県)

          日本列島の古い地層の周辺には、不思議と多くの聖地が置かれていることが知られています。 神社形式が成立するよりずっと昔の太古から、ここは聖地であったのだろうと思える場所があります。 高千穂もそのひとつなのです。 最近ではアニメ「推しの子」※ にも登場し、こちらの聖地として訪れるひとも増えるかもしれません。 ※第2期放送(2024.7.3〜2024.10.6) 宮崎県の高千穂町には、日本神話に登場する場所と伝えられている聖地が点在しています。「古事記」の物語も踏まえながら、お

          天岩戸神社から高千穂神社へ(宮崎県)

          由布院の杉本博司 COMICO ART MUSEUM YUFIN

          COMICO由布院は2017年にオープンしました。 世界的評価の高い日本人アーティスト作品を常設展示しています。 とりわけ杉本博司と村上隆の作品という世界観が異なる作品を対面展示することが話題となりました。 実は、杉本博司が展示構成に関わってオープンしたのです。 2017年オープン当初の展示 ギャラリー1は村上隆作品、 ギャラリー2には杉本博司の《海景》シリーズをガラス越しに水盤を挟んで、お互いが向かい合う配置になっていました。 オープン前、館側は多くの村上作品を展示し

          由布院の杉本博司 COMICO ART MUSEUM YUFIN

          杉本博司「Sugimoto」展 1996年 ハラ ミューアム アーク(群馬)

          1995年開催のメトロポリタン美術館から巡回してきた杉本博司の個展です。 現代美術作家に専念する この展覧会から急に作品が売れるようになり、杉本は骨董商をやめ現代美術作家に専念することになったといわれる巡回展です。 企画したのはマリア・ハンブルク。 彼女はMOMAのアシスタント・キュレーターだった頃、杉本博司が持ち込んだ作品を最初に見て、シャーカフスキーに買い上げを推薦した人物でした。 マリアは初めて杉本を評価しMOMA所蔵作家となるきっかけをつくった人物でした。197

          杉本博司「Sugimoto」展 1996年 ハラ ミューアム アーク(群馬)

          霊性|鈴木大拙展 Life=Zen=Art

          ※2022年7月12日から10月30日に、ワタリウム 美術館で開催された展覧会についての記事です。 「霊性」をテーマした展覧会…というより 鈴木大拙と禅を全面にした展覧会です。 大拙は仏教に関する著作が数多く、代表作として挙げられることが多いのが『禅と日本文化』『日本的霊性』です。 ※展示内容や構成について、既に大変多くの詳細なレポートがあるのでここでは割愛します。 「禅」を世界にひろめたとされる大拙がコロンビア大学で講義を行なった時に聴講したジョン・ケージや禅をモチ

          霊性|鈴木大拙展 Life=Zen=Art

          聖地へ|出雲大社

          いづものおおやしろ 縁結びの神様として有名。 神無月には日本中の神様が集合するという。 みんな大好き出雲大社への旅行記です。 神楽殿は日本最大級のしめ縄で約13メートル、約5トンもあるそうです。 2礼4拍手1礼と違いがあり、国譲りの物語など、伊勢系の神社とは異なる系統、異なる歴史があったのだろうことを想像させてくれます。 1.  かつての巨大本殿 古くは杵築大社や杵築明神、出雲社とも呼ばれ、明治になって出雲大社の名称となったそうです。 🔳現在の社殿は高さ24m(8丈)

          聖地へ|出雲大社

          聖地へ|熊野詣(3)

          前回まで 熊野古道のひとつ大門坂を登り、熊野那智大社と青岸渡寺から、飛瀧神社・那智瀧に詣でたのち、熊野速玉大社と熊野本宮大社へ向かいました。 ここからが今回です 熊野三山の主祭神と本地仏 ・熊野本宮大社  家津美御子大神(スサノオ) ・熊野速玉大社  速玉大神(イザナギ) ・熊野那智大社  夫須美大神(イザナミ)    那智別宮飛瀧神社 大己貴神(オオナムチ) 平安時代以降は現世における極楽浄土の聖地として神仏習合してそれぞれに本地仏が教えられるようになります。

          聖地へ|熊野詣(3)

          茅野の藤森照信建築 《五庵》2022年 「パビリオントウキョウ2021」でビクタースタジオ前(国立競技場近く)に建てられた茶室。その時の材料の一部を使って再建築したもの。以前と大きく異なる外観の1階部分は4本脚になって岩の上に立ち上がるもの。

          茅野の藤森照信建築 《五庵》2022年 「パビリオントウキョウ2021」でビクタースタジオ前(国立競技場近く)に建てられた茶室。その時の材料の一部を使って再建築したもの。以前と大きく異なる外観の1階部分は4本脚になって岩の上に立ち上がるもの。

          茅野の藤森照信建築 《高部公民館》2021年 地元産の杉を焼き外壁にして、シンボルの檜は高部山のもの。内装照明は和紙を使った手作りなど、地域の人々が参加して造られた建物。

          茅野の藤森照信建築 《高部公民館》2021年 地元産の杉を焼き外壁にして、シンボルの檜は高部山のもの。内装照明は和紙を使った手作りなど、地域の人々が参加して造られた建物。

          茅野の藤森照信建築 《低過庵》2017年 縄文っぽい竪穴茶室 にじり入るのではなく潜り込むイメージ。 室内は暗くて、蝋燭と炉の灯りがぼんやりする薄暗い室内でお茶を頂きました。 その後天井が開いた時の開放感がたまらないのでした。

          茅野の藤森照信建築 《低過庵》2017年 縄文っぽい竪穴茶室 にじり入るのではなく潜り込むイメージ。 室内は暗くて、蝋燭と炉の灯りがぼんやりする薄暗い室内でお茶を頂きました。 その後天井が開いた時の開放感がたまらないのでした。