秋田柴子

一人BARが趣味の物書きわんこ(SS~長編) 東京新聞300文字小説優秀賞、小学館「第2回日本おいしい小説大賞」最終候補、Panasonic×note 思い込みが変わったことコンテスト企業賞、第31回やまなし文学賞佳作→作品集として書籍化。餃子とピザとあんこが好物。

秋田柴子

一人BARが趣味の物書きわんこ(SS~長編) 東京新聞300文字小説優秀賞、小学館「第2回日本おいしい小説大賞」最終候補、Panasonic×note 思い込みが変わったことコンテスト企業賞、第31回やまなし文学賞佳作→作品集として書籍化。餃子とピザとあんこが好物。

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    受賞・採用・その他お気に入りの作品です。 「秋しばって、こんな話を書く人かー」と知って頂けたら嬉しいです。

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    たらはかにさん主催の『毎週ショートショートnote』に参加した作品を集めています。原則410字以内!お気軽にお立ち寄り下さい~。 (上の画像は、たらはかにさんからお借りしています)

  • #創作大賞2024 エッセイ・感想文

    #創作大賞2024に参戦したエッセイ、及び他の方の作品を読んだ感想記事を集めてあります。頂いた感想文も収録させていただきました!!

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なぜ小説を書くのか ~公募落選の現実と、その先に見えるもの 〈3385字〉

2021年11月11日。 全力を尽くして書き、応募した文学賞に見事落選した。 初っ端から暗い書き出しで恐縮だが、事実だから仕方がない。恥ずかしながら相応の自信はあったのだが、残念なことに結果はついてこなかった。 同様の経験をされた方は、この世界に多くおいでのことと思う。成功を手にできるのは、ほんの一握りの人たちだけだ。 それが判っていても、やはり、書く。 プロアマ問わず、物書きの業とも呼ぶべきものだろう。 「好きなものを好きなように書き散らして、それを適当に投稿したら受

    • 【宣伝】ホラーアンソロジー『ウタ・カタ』に寄稿させていただきました!!

      ついに『文学フリマ東京39』まで2週間を切りました! 秋しばが参加させていただいたホラーアンソロジー『ウタ・カタ』が、いよいよ東京ビッグサイトにお目見えいたします! バリバリの戯曲作家であり、『幻想と怪奇SSコンテスト』『カモガワ奇想短編グランプリ』『坊っちゃん文学賞』などで幻想文学SSの名手としても名を馳せる石原三日月さん。 同じく『坊っちゃん文学賞』や『ブックショートアワード』の入選常連者で、創作大賞2023では見事恋愛部門受賞、新潮文庫から『祈願成就』を刊行した霜月透

      • 旅に出ていたので、しばらくnoteを留守にしていました。 また今日から公募原稿を頑張ります! noteも少しずつ再開していきたいです。近々旅行記を投稿しようと企んでいるので、どうぞよろしくお願いします~。

        • 文学フリマ東京39、迫る!!

          せーの、 ばばん! ……もはや説明不要なぐらいにコワい (笑) でも秋しばも書かせていただいてるんです。それでも怖いです。 こちらのホラーアンソロジーが12月1日(日)開催『文学フリマ東京39』に出品されます! さらに出店者のお一人である霜月透子さんの記事に、詳しい紹介がっ! どうぞよろしくお願いいたします!!

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        なぜ小説を書くのか ~公募落選の現実と、その先に見えるもの 〈3385字〉

        • 【宣伝】ホラーアンソロジー『ウタ・カタ』に寄稿させていただきました!!

        • 旅に出ていたので、しばらくnoteを留守にしていました。 また今日から公募原稿を頑張ります! noteも少しずつ再開していきたいです。近々旅行記を投稿しようと企んでいるので、どうぞよろしくお願いします~。

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          僭越ながらの秋しばセレクション ~秋ピリカグランプリ2024

          10月4日から9日までの6日間、タイムラインを熱く賑わせた『秋ピリカグランプリ2024』。過日の創作大賞のような創作魂の火花が散る光景も迫力がありますが、どこからともなく人が集まっては、ぽつりとひとひらの『紙』を書き残していくようなお祭りも、また素敵でした。 『紙』というごく普通のお題が、多くのクリエイターによってどう色付けされているのかをこの目で読んでいくのは、非常に多くの学びがありました。 そして思うところあって、今回は全作品189本を読ませていただきました! その中で

          僭越ながらの秋しばセレクション ~秋ピリカグランプリ2024

          『秋ピリカグランプリ2024』ですまスパ賞を頂きました!!!

          ちょうど『秋ピリカグランプリ』の結果発表と、自分の抱えていた公募の締切が重なっていて、ちょっと反応が遅れてしまいました。 改めまして 『秋ピリカグランプリ2024』ですまスパ賞を頂きました!!! はそやmさんの「楽しいぞオーラ」につられて初参戦したピリカグランプリで、幸運にも受賞できて本当に嬉しかったです。 はそやmさん、引き込んでくれてありがとうございます(笑) 『紙』という、ある意味で非常にどストレートなお題だったので、そのぶん迷いましたね。そういう方も多いのでは

          『秋ピリカグランプリ2024』ですまスパ賞を頂きました!!!

          この中にお殿様はいらっしゃいますか?【毎週ショートショートnote】

          「殿は何処じゃ!」 ――またか。 幼い頃から乳兄弟として育った右近には判っている。書物蔵だ。 主君・豊前守頼康は、虫がつくほどの本好きだ。だが武張った家風に合わぬとの誹りは免れなかった。 「当主になどなるものではないわ。のう、右近」 それが頼康の口癖だった。 「右近、殿を知らぬか。まさかまた書物蔵ではあるまいな」 「はて」 苦い顔の家老と共に、右近は城の片隅にある書物蔵へ向かった。 「あー、この中にお殿様はいらっしゃいますか?」 演じ物のように声を上げて扉を

          この中にお殿様はいらっしゃいますか?【毎週ショートショートnote】

          久々にエブリスタの妄コンに参戦しました! お題は『天使』! スジもオチも考えずに書いたので、私にしてはそれなりにはっちゃけてます(笑)  5700字・10分程度で読めますので、よろしければぜひぜひ~!! https://estar.jp/novels/26280130

          久々にエブリスタの妄コンに参戦しました! お題は『天使』! スジもオチも考えずに書いたので、私にしてはそれなりにはっちゃけてます(笑)  5700字・10分程度で読めますので、よろしければぜひぜひ~!! https://estar.jp/novels/26280130

          それでも地球は曲がってる【毎週ショートショートnote】

          「おい、地球! 今度こそヘマすんじゃねえぞ!」 木星のダミ声に地球は縮み上がった。 しまった、ちょっと地震を起こしたかと慌てて深呼吸する。 「前回も地球君だけズレてましたからね。今回はちゃんと並んでもらわないと」 土星の指摘に、地球はしゅんと黙り込んだ。他の惑星たちがにやにや笑う。150年ぶりの惑星直列を間近に控え、太陽系は期待に湧き返っていた。 だが地球だけがいつも隊列を乱して足手まといになるのだ。 「さあ、間もなくだ。全員、位置につけ!」 木星の勇ましい号令に、

          それでも地球は曲がってる【毎週ショートショートnote】

          人生は洗濯の連続【毎週ショートショートnote】

          やたらとお漏らしする子供だったらしい。 「ほんとにあんたは、小学校上がってもしょっちゅう粗相するもんだから」 洗濯が大変で仕方ないと、しつこく繰り返す母親が心底ウザかった。しかも中学からは野球部だったから、ユニホームを洗うのが大変だとぼやかれ続けた。 家を出てからは、さすがに自分で洗濯をするようになった。確かに面倒ではあるが、汚れたものが綺麗になるのはやはり気持ちがいい。 「真斗くんて、家事スキル高いのね」 部屋へ遊びに来た彼女が目を丸くする。まあヘタな自宅住みの女

          人生は洗濯の連続【毎週ショートショートnote】

          【宣伝】ベリショーズ vol.13『文具』が刊行されました!(無料)

          『ベリショーズ』は、累計DL数10000を越える完全無料SSマガジンです! わたくし秋しばは、vol.5より参加しております。 今回のテーマは『文具』! ベリショメンバーの手にかかると、鉛筆が消しゴムが、その他の文具が一瞬にして不思議な道具に大変身!? 秋しばは『相談の多い文具店』というお話を書かせていただきました! 皆さまよくご存じのたらはかに(田原にか)さんや、坊っちゃん文学賞大賞受賞者のそるとばたあさん、椿あやかさん、高野ユタさんを始め、総勢33名の書き手による

          【宣伝】ベリショーズ vol.13『文具』が刊行されました!(無料)

          夜からの手紙【毎週ショートショートnote】

          夜の海辺で一人の女性が涙にくれていた。 大事な恋を失くしでもしたのだろうか。 月明かりに光る涙を見た夜は、その女性に恋をした。 毎晩海辺へ現れる女性に気持ちを伝える術はないものか。 夜は頭を悩ませた。 春の宵に甘い香りを流しても、夏に涼しげな風を吹かせても、彼女は夜の想いに気づかない。それならばと秋の虫に唄わせても、彼女の心には届かなかった。 やがて冬が来た頃、夜は考えた。 香りも風も虫の音も駄目ならば、いっそ手紙に想いを託そうと。 そうして夜は、空いっぱいに星を散り

          夜からの手紙【毎週ショートショートnote】

          青き空にとぶものは【#秋ピリカグランプリ2024】

          「ばっちゃ。ねえ、ばっちゃ! 見てて!」 はいはい、とベンチから頷いてみせる。 ぷくりとした頬っぺたを引き締め、マサキが大きく振りかぶった。勢いだけは立派だが、5歳の幼児が投げた紙飛行機はふらふらと飛び惑い、あえなく地面に落ちる。 「しょぼっ!」 兄のユキトが笑うや、手首をぐねりとしならせて自分の紙飛行機を放った。 6つの歳の差は大きい。風を掴んだ紙飛行機はつうぅと宙を滑り、遠く離れた芝生の上に音もなく着陸した。 「マサキの飛行機、全然飛ばねえじゃん。投げんのヘタ過ぎ

          青き空にとぶものは【#秋ピリカグランプリ2024】

          バンドを組む残像【毎週ショートショートnote】

          これは驚くべき事実なのだが、ホラー小説の帝王スティーブン・キング氏は、作家仲間とバンドを組んでいたという。1990年代初頭に1回限りの企画で始めたものの、あまりに楽しくてそのまま続けたらしい。 キング氏曰く「ナイトクラブのお抱えバンド程度のギャラなら取れるレベル」だそうだ。 「――こういうのを聞くとさ、『天は二物を与えず』ってのは大嘘だって思うぜ」 作家志望の友人がビール片手に吐き捨てた。 「作家としてあれほど成功してるのに、音楽でもスポットライトが浴びられるんだぜ? 

          バンドを組む残像【毎週ショートショートnote】

          文フリ東京39出品・ホラーアンソロジー『ウタ・カタ vol.1 浮く』に参加させていただきます!

          このたび、こちらの企画に参加させていただくことになりました!! じゃん!!! ところがしかし、親しい方々ならお気づきのはず。 「あれ? 秋しばさんは確かホラーが苦手なはずじゃ……」 はい、そのとーりっ!!!(キッパリ) なのに、なぜ。 なぜに、ここへ。 ……なんですけどね。 やっぱりお声をかけていただくと、つい嬉しくなってはたはたと尻尾を振ってしまうのですよ。 苦手と言いつつ、挑戦しないと人は(犬も)成長しませんし。 それに企画メンバーが「石原さん・霜月さん・

          文フリ東京39出品・ホラーアンソロジー『ウタ・カタ vol.1 浮く』に参加させていただきます!

          #創作大賞感想『ダイヤモンドより無価値なわたしは』 岩月すみかさん ~「ぼくらの創作大賞2024」紹介作品

          先日、創作大賞2024の中間発表がありましたね。 残念ながら秋しばは全敗しましたが、それをきっかけに、Uさんというクリエイターさん主催の『ぼくらの創作大賞2024』という企画に参加させていただきました。 こちら、言ってみれば「他薦による創作大賞」。惜しくも中間選考突破とならなかった膨大な作品群の中から「とにかく自分のイチ推しを挙げよう」という趣旨です。 たとえ選考には通らずとも「このまま埋もれさせるのは忍びない」という読者の想いが込められた作品群を見るうちに、私はある記事に

          #創作大賞感想『ダイヤモンドより無価値なわたしは』 岩月すみかさん ~「ぼくらの創作大賞2024」紹介作品