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『食香バラ』。国内で唯一生産している群馬県は、スイーツや飲み物、食べ物に活用!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
最近、花びらが入った料理が増えたと思いませんか?私はそういうものが入っている高そうなお店には行かないので、あくまでテレビで視聴した内容ですが、よくバラエティなどで料理を食べていると、ランだったりとか、そういうものがお皿に添えられているなと思っています。
その中で、今回は『食香バラ』という日本で1つの県だけで生産している、食用のバラとなります。
甘い香りと鮮やかな色に加え、食感も楽しめるバラ。そんな『食香バラ』の苗木を群馬県では日本国内で唯一生産されています。地元では新たな特産品にする活動も浸透し始め、『食香バラ』の生産者の男性は、「いずれはお土産などの加工品販売にもチャレンジしたいです」と宣言しました。
今回は、生産者の男性が『食香バラ』の栽培を始めたきっかけをお知らせします。
『食香バラ』の生産者の男性が、このバラへと行き着いた経緯とは?
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画像引用・参考:中之条でバラ食べませんか? 登坂園芸(2024年)
花の栽培が盛んな群馬県中之条町下沢渡地区で、台木に接ぎ木して『食香バラ』の苗を栽培しています。ピンク2種類と白1種類のトータル3種類を栽培し、毎年およそ1000本が出荷されています。
『食香バラ』は、湯を注いで茶にしたり、サラダに使ったりして食べられます。栽培を始めて8年近く経過し、「中之条町の産業にしたい」という大きな夢が膨らみました。
男性の父は地元でシクラメンを育てる花農家でした。「いずれは自分が家業を継ぐのだろう」と漠然と思い、大学では園芸学を専攻しました。「海外で途上国の人たちの役に立ちたい」と一躍奮起し、2004年から青年海外協力隊としてエチオピアに赴任し、2年間、現地の大学で花の栽培方法の講義などを任せられ、25歳で帰国しました。
東京都内にある海外の種苗を輸入販売する会社で仕事をして、30歳で結婚。間もなく長女が誕生し、「地域の様々な人との関わりの中で子育てがしたい」と2013年に地元の中之条町へ戻り、家業に就きました。
「中国に唐の時代から食べられているバラがあるよ。日本で育ててみませんか?」。フラワーアレンジメントが専門の知り合いからそんな話が舞い込んだのは、群馬に戻ってからおよそ3年後のことでした。純粋に「面白いな」と感じました。知り合いと産地の中国の山東省を訪れ、生産者から枝を分けて頂き、接ぎ木の技術を習得しながら少しずつ『食香バラ』の数を増やしていきました。
およそ5年前、花卉(かき)栽培を産業振興のメーンに据える町が苗木およそ600本を購入して頂き、町営観光庭園で花の栽培が行われる様になりました。中之条町内の花生産者などで構成された「町花ブランド化協議会」が『食香バラ』を収穫して乾燥させ、販売できる体制が整いました。
参考:ケーキに天ぷらや赤飯にまで…甘い香りの食べられる「食香バラ」、生産するのは国内でただ一か所 読売新聞(2024年)
ですが、まだまだ『食香バラ』の認知度は低いといいます。
2024年2月、「ただ栽培するだけでなく、『食香バラ』の普及にも力を注ぎたい」という気持ちで、群馬県外の大学生と高校生トータル3人を就業体験で受け入れました。この3人がすぐに自分たちのインスタを開設し、『食香バラ』を活かした天ぷらやスコーンなどの料理を発信し始めました。2024年6月には、中之条町内の飲食店などおよそ15店が『食香バラ』の飲み物やスイーツ、食事を提供する企画もされました。
『食香バラ』の赤飯やチーズケーキを販売したフード店の店員からは、「お陰様でお客様との会話が弾みました」との声が届きました。「私が栽培した『食香バラ』が人と人の関係を結び付けていて、凄く嬉しかった経験でした」と、男性は、笑顔を見せました。
花の町・中之条に、『食香バラ』という、新しい可能性が浸透していますー。
これも食べ物の多様性から?
私が子どもの頃にはない考え方でした。子どもの頃、スイーツなどは基本的にフルーツを使っているものが多かったです。
まず野菜などで作られているものも、ほとんどない時代でした。
今は私がよく聞くのは、ソフトクリームですが、斬新で目新しい野菜などを使ったソフトクリームという変わり種も今は主流で、種類が増えた分、バリエーションも豊かで、昔だったら、「アイスならバニラか、チョコ」とかが多かった中で、選べる幅が増えて、「どうしよう、どれも食べたい〜」という様な迷う楽しさも増えました。
こういう時に誰かと一緒に行っていれば、「私、これ頼むから、後から半分食べさせて」とか、できるんですよね。
赤飯などにバラというものは初めて聞きましたが、特にスイーツは生産地の場所で、生産している花などをスイーツ作りの材料にして、名物になっているという話もよく聞きます。
そういうものはほとんど食べたことがありませんが、食べられる味付けで調整しているので、変わり種のものを食べても、普通のスイーツと何の違いもありません。
それだけ人が色んなものを食べてみたいという想いが強まって、そういうものができても、拒否感なく、受け入れられたのでしょう。
『食香バラ』はまだまだ知名度が低いといいますが、今後ニーズは高まってくると思います。これからも、『食香バラ』でしか生み出せない、オリジナルの食べ物などを開発していって欲しいと思います。
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