ペットと富岡製糸場などの観光地に行ける「ペットツーリズム」を取り入れた群馬県。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
今、日本にはどのくらい、犬が飼われていると思いますか?
コロナ禍で在宅ワークなどが普及し、家での仕事の時間が増加したことで、暮らしに「癒やし」を求めてペットを飼う人は増加傾向です。
東京都にある一般社団法人ペットフード協会によりますと、2020年に飼われ始めた犬は41万6000匹で、コロナ禍前の2019年(35万匹)から2割近く増加しました。2021年以降も、40万匹前後が新しく飼い主の元で生活し始めています。
この様に、コロナ禍以降、飼う人が増えたペット。今、ペットと共に観光地や宿泊施設などに行けるサービスが、人気を集めています。
猫や犬を飼う人が増加したことに伴い、ペットと一緒に旅行する「ペットツーリズム」の人気を集め、群馬県内の観光地でもペットを受け入れる活動が活性化しています。群馬県も、観光客の増加や群馬県が掲げる「ペットとの共生社会」実現に至ると顧みて、取り組みを支えています。
今回は、「ペットツーリズム」を取り入れた群馬県の動きについて、特集します。
「ペットツーリズム」が充実している、群馬県の取り組み
2024年4月21日に、群馬県富岡市にある富岡製糸場を夫婦で訪れていた東京都調布市に住む男性は、「一緒に観光に来られて嬉しく感じます」と述べ、ペットカートの中で元気に動き回る2匹の愛犬に目を配りました。
男性は自宅で飼う中型犬2匹を連れて、今までも東京・八丈島や北海道を訪れました。富岡製糸場観光を決意したのも、インターネット検索でペットと共に入場ができることを知ったからでした。ペットカートの2匹と、夫婦で富岡製糸場の敷地に入り、外観を見学した男性は、「ペットも家族なので、これからも一緒に出かけたいです。もっと入場可能な観光施設が増えて欲しいと思います」と語りました。
ペットがいる家庭が当たり前になりつつある日本で、群馬県内の観光地や宿泊施設でもペットを連れた観光客の受け入れが促進されつつあります。2023年3月、富岡製糸場では、犬猫を連れての建物の外周の見学ができる様になって、富岡市観光協会によりますと、2024年4月23日時点でトータル2694人が1099匹を連れて入場しました。
嬬恋村では、宿泊施設で2年ほど前からペットを連れた観光客の受け入れが開始され、現在はおよそ15施設に拡大しているといいます。2023年7月に一部の部屋で犬と宿泊可能な様にした嬬恋プリンスホテルには、年配客をメーンに多くの人が足を運びました。
参考:ペットと一緒に旅行できます…富岡製糸場は外周の見学可、嬬恋村の約15施設では宿泊OK 読売新聞(2024年)
こうした取り組みを受け、群馬県は2024年度、ペットを連れていても選ばれることを目指して環境を整備しています。ペット愛好家に効率的に観光地を見て頂きたいと、群馬県公式観光サイト「観光ぐんま」にペットを連れた観光客が利用できる飲食店や宿泊施設を紹介する特設ページを設けています。
また、展望台が人気観光地となっている群馬県庁などの群馬県有施設にペットが入れる様にすることや、群馬県産食材や温泉など群馬県の特色を生かした犬猫向けイベントを企画することも検討中だといいます。
東京都にある公益社団法人日本愛玩動物協会の会長の男性は、群馬県の取り組みに関して、「産業振興、観光の面で期待できます」と評価しました。そして「飼い主は一緒に宿泊するだけではなく、質の高い体験を求める様になってきました。
動物が苦手な観光客にも気を配りながら、観光地全体での受け入れノウハウや体制整備を構築することが重要です」と指摘しました。
群馬県観光魅力創出課は、「群馬県全体で受け入れ体制を整備し、群馬ならではの体験をペットと楽しめる観光地が目標です」と説明しました。
愛犬との旅行の思い出
愛犬は、私の家が旅行に全く行かなくなってから飼い始めた犬だったので、旅行には連れて行っていません。
ですが、1匹で家にいるのが嫌だった愛犬は、ちょっとした外出にも、家族3人揃えば、車に乗せていました。
いつ頃かは忘れましたが、母がテレビで観た、「シシリアンライス」を食べたいねといい、お隣の県の名物を食べに、佐賀県佐賀市にまで行きました。
しかし今みたいな観光マップもなく、どこで「シシリアンライス」を食べられるか分からないまま、行ったので、歩き続けました。
確か地元の人に「どこで食べられますか?」と聞いて、「商店街にお店あるよ」と言われて、商店街に行きました。
商店街の中に「シシリアンライス」を食べられるお店は確かにあって、「提供できますよ」と言われましたが、最初犬を連れていることに、否定的な顔をされました。
「噛みませんし、大人しいですから、大丈夫ですよ」と言えば、店の中に一緒に入れて頂き、「シシリアンライス」を食べましたが、今思うと、あの時、犬を連れていて、お店の人が困った表情を浮かべたのは、当然だったと思います。
あれから時代が変わって、群馬県の様な、「ペットツーリズム」を行っている都道府県も出てきました。
あの時のお店がどこかも覚えていませんが、あの頃が今だったら、まだお店の人ももう少し気持ち良い顔で、お互いに「ありがとうございます」が、言えたのかもしれないと思いました。