使用済みの紙おむつを再資源化へ!大手メーカーのユニ・チャームも事業参入へ。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は2022年に赤ちゃん用のおむつについての記事を、所属する会社のサイトに書きました。それが下記になります。↓
どんな内容か少し触れると、
「幼稚園などで親御さんにお子さんのおむつを持参する様にと言われている問題がある。家に汚れたおむつを持って帰ること、家で処分するとなると、親御さんの心身共に負担が大きかった。その問題を受けて、最近はおむつのサブスクを取り入れるところや、園で処分してくれるところも出て来た」
という話でした。
この記事でもおむつの話なのですが、おむつを回収して、再資源化しようとする取り組みです。
超高齢化に伴って、需要が拡大する紙おむつですが、使った後の大半は焼却処分されています。
東京都にある日本衛生材料工業連合会の推計では、使用済み紙おむつの日本での排出量は、子ども用と大人用がトータル、2020年で221万t。少子化で子ども用は減っていますが、大人用が2030年には1.2倍になり、トータルで245万tを見込んでいます。
環境省が2022年度に実施した実態調査によりますと、使用済み紙おむつの処理に関して、「焼却処分」と答えた自治体は、事業系が90.7%、家庭系は94.5%でした。再資源化を実施・検討している自治体は、全国で35市町ほどに留まっています。環境省は2030年度までに現在の35市町から100自治体まで増やしたいと目標を低減しています。
温室効果ガスを抑制することや限りある資源を循環させるために、再資源化は避けて通れない手段だといいます。先行する自治体や事業者の取り組みからこの問題を顧みました。
今回はおむつの再資源化に励む自治体などを取り上げます。
おむつの再資源化に取り組む自治体などを追ったー。
2024年4月初旬、愛知県弥富市にあるサハシ特殊鋼の事業所で、使用済み紙おむつの再資源化が実施されました。処理機はサハシ特殊鋼製の摩擦乾燥機で、毎分1800回転する特殊な投入物や羽根車、または投入物同士の摩擦で乾燥と粉砕を同時に実施します。
細かく砕いた紙おむつが機械に投入されると、7分程度で米ぬかの様な粉体となって出てきました。摩擦熱で滅菌され、投入前に2kgだった紙おむつの重さは550gまでになりました。愛知県内に住む病院関係者や関東地方に住むバイオマス事業者などが、感心しながら見入っていました。
使用済みの紙おむつの再資源化に取り組むのは、紙おむつのメーカーや販売業者、愛知県名古屋市にある廃棄物処理業者で構成された「NIPPON紙おむつリサイクル推進協会」です。2024年4月から佐賀県伊万里市にある会員事業所で、この処理機を使使用した実証事業をスタートさせました。
今後、粉体をペレット状にし、樹脂原料に混ぜてごみ袋やバケツなどへの製品化も計画されています。サハシ特殊鋼の代表理事の男性Aさんは、「保育園や施設からの問い合わせ件数も増えています。やり方は地域によって異なりますが、分かりやすい仕組みで、使用済み紙おむつは資源だと表したいです」と宣言しました。
2024年度、東京都にあるメーカー大手ユニ・チャームは、鹿児島県志布志市からの受託事業として、使用済み紙パンツ(おむつ)の専用回収ボックスを鹿児島市内470ヵ所のごみ回収所に設置し、回収をスタートしました。回収ボックスには、リサイクルで抽出したプラスチックで配合されています。
参考:使用済み紙おむつ 技術で資源に 粉状にし製品化目指す 東京新聞(2024年)
ユニ・チャームは、独自に開発したオゾン処理技術で、2022年からリサイクルパルプを原材料に、通常品と同じ品質を持つ再生紙パンツの生産をスタートしました。現在、南九州地区をメーンに介護施設や病院のおよそ60ヵ所で使われています。
ESG本部広報室の男性Bさんは、「違う施設からも『使いたい』と要望があって、回収量を増加させる必要もありました」と本格的な使用済み紙おむつの回収の背景を説明しました。2024年4月下旬から、一部エリアで再生パルプを使ったペット・ベビー商品を店頭販売します。
静岡県は紙おむつの再資源化に向け、2024年度の予算に2千万円を計上しました。公募に応じた事業者と市町に支援金(上限1千万円まで)を支給し、分別回収やリサイクルの方法、活用先を検討して頂きます。「上手に循環すれば、介護や子育ての現場の負担軽減にも結び付きます」と、静岡県の担当者は期待を込めて述べました。
私とおむつ
私には子どもがいないので、赤ちゃん用のおむつは家にありません。そんな中でも、おむつの思い出というか記憶は、3年前に亡くなった愛犬でした。
愛犬は亡くなる半年前まで怪我はあっても、病気も一切せず元気な子でした。しかし、亡くなる半年前に良性と悪性の腫瘍が見つかって、除去しましたが、その後白内障を発症し、恐らく脳にも腫瘍があったのかもしれないと、獣医さんに言われましたが、認知症の様な症状も出現しました。
愛犬は室内で飼っていました。認知症の様な症状があることで、外までトイレなどには行けません。そのことで、おむつをし始めました。
おむつをし始めた時は、中型犬の大きさがあったことで、おむつがとても小さく感じて、お店で1番大きいサイズを買ってもギリギリでした。
その時はしっぽもキツそうでしたが、次第に食が細くなり、食べなくなって、痩せていき、体重が5kg落ちたことで、亡くなる前はおむつがブカブカになりました。
亡くなってから、お葬式の時、「向こうでも食べ物に困らない様に」と、愛犬の周りに食べ物を敷き詰めて、お葬式を終えました。
愛犬が亡くなって、大量に私が「愛犬が好きだから」と、せっせと自転車で買いに行ったエサや、使わず余ったおむつが残されました。
エサやおむつは、母が知り合いの人に頼んで、引き取って貰って在庫は無くなりましたが、「もう居ないんだな」と、悲しさとか、虚しさが心に残りました。
この記事ではおむつの再資源化について綴りました。おむつは使用済みでは匂いなどがあって、再資源化がとても難しいと聞いていますが、大手メーカーなどが参入したことで、活気が出る産業なんじゃないかと思います。
どうしてもおむつは、赤ちゃんがいたり、必要な高齢者がいたら、ゴミとして出ます。再資源化で、上手にサイクルが回ると良いですね。