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びまん型胃がん。酒に弱いことで、酒を飲む人よりも発症しやすい胃がんがある。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

皆さんはお酒に弱いことで、代謝が良くお酒を飲む人よりもかかりやすいがんがあることをご存知ですか?

日本を含む東アジアに多いと言われている、アルコールを代謝しにくい体質の人が酒を飲むと、スキルス胃がんに代表される治療の難しい「びまん型胃がん」の発症リスクを高めてしまうという研究結果を、国立がん研究センター研究所のゲノミクス研究分野長の男性らの研究グループは、などが2023年3月14日、公表しました。日米、中国、韓国などの約1500人の患者の胃がん組織の大規模な全遺伝情報(ゲノム)を解析しました。

「びまん型胃がん」と飲酒との関連が全遺伝情報の解析で関連を立証したのは世界で初のことです。「びまん型胃がん」発症の予防や治療法発見に結び付くと期待が持たれます。

今回は明らかとなった、「びまん型胃がん」の研究結果についてお話しします。

酒に弱いことで、酒を飲む人よりもかかりやすい胃がんがある。

アルコールを分解しづらく、酒に弱い体質であっても飲酒を続けたことで、悪性度の高い「びまん型胃がん」に繋がってしまう恐れがあることが、遺伝子の変異パターンから証拠が揃いました。

胃がんは患者数も亡くなる人の数も、日本人のがんでは部位別で3位と非常に多いです。「びまん型」は胃がん全体の3割を占め、素因がはっきり分からず、悪性度の高いスキルス胃がんも含めます。国立がん研究センター研究所のゲノミクス研究分野長の男性らの研究チームによりますと、「びまん型」のがんの発症の素因に関してはほとんど解明されていませんでした。ヘリコバクター・ピロリ菌感染が発症に繋がる「腸型」と比較して治療が難しいといいます。

「びまん型胃がん」、スキルス胃がんなど腫瘍が散らばる様に拡大していくことで、治療することが難しいと知られています。

今回、国立がん研究センター研究所のゲノミクス研究分野長の男性らの研究グループは、日本人697人を含むアメリカや中国、韓国などの胃がん患者1457人の検体を、全遺伝情報の解析を行いました。胃がん研究では世界最大規模だということです。その結果、アルコールを体内で分解しにくい体質の人が酒を飲むことで起きる「SBS16」という遺伝子の変異を誘発し、「びまん型胃がん」の発症リスクを高めることに関連していることが明らかとなりました。

この傾向はアルコールを分解しにくい体質や飲酒量の多さと関わっていて、がんを発症することが解明されました。

この体質は、日本など東アジア地域の人に多いと言われ、いわゆる「酒に弱いタイプ」です。

国立がん研究センター研究所のゲノミクス研究分野長の男性(東京大学教授兼任)は、「アルコールを分解しづらい人が飲酒する時は注意を払って下さい。『びまん型胃がん』の予防に活かすために、どれ位の酒の量を飲むと危険なのかなどを、詳しい解明をする必要もあります。詳細なメカニズムを解明できれば、『びまん型胃がん』の予防策にも期待が持たれます。飲酒量と発症リスクの関連性など、さらに研究を加速させ、『びまん型胃がん』の新たな治療法の開発などにも結び付けたいです」と説明しています。

論文は米科学誌[ネイチャー・ジェネティクス]電子版に掲載されました。

参考:酒が弱い人が飲むと、難治性胃がんリスク高い…ゲノム解析で初の立証 読売新聞(2023年)

私の家系は、

全く真逆の体質です。母の家系は酒に強く、酒を浴びる程飲んでも赤くもならず、表情も全く変わりません。逆に父の家系は酒にかなり弱く、すぐ顔が真っ赤になり、父は昔母の実家で親戚の付き合いで酒を飲むと、1人だけ酒を飲んですぐそのまま寝てしまう位弱かったです。

私はどっちなんでしょうね?お酒は自分で買ってまで飲んだことはないですし、親戚との付き合いの場で提供された、お酒しか飲んだことないですね。好きなお酒はもう10年以上飲みませんが、日本酒です。全然飲まないので、どっちの家系に似ているのか、分からないですね。

酒も飲み過ぎると、アルコール依存症になるなど大変ですが、逆に酒に弱いことで、酒に強い人よりかかりやすい「びまん型胃がん」が今回明らかとなったことがショックでした。弱いことが不利になるなんて想像も付かなかったですし。

この研究結果を受けて、これからどんどんこの「びまん型胃がん」についても解明されていくでしょうね。がんは本当に最も代表的な完治の難しい現代病ですし、色々解明されて欲しいなと想いました。


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