アイデアノート2nd ティール組織の課題をターコイズ組織はいかに解決するのか?
ティール組織の課題
▽ティール組織の基本的な構図は、「組織の存在目的」「イニシアチブ」「フォロワー」の関係で成り立っている。
ティール組織は、組織の存在目的を中心に、組織のパラダイムがグリーンやオレンジ型に戻らないよう土壌を作るイニシアチブと、その土壌に従ってセルフマネジメントを行うフォロワーの主に三つで構成される。中でもイニシアチブの役割が不可欠で、主な仕事は3つある。
①自らが常時ティール以上のパラダイムであることで、ティール組織が、オレンジ型やグリーン型パラダイムになることを防ぐ。
②存在目的のチェックを行なって、それに対して組織が真っ当に動いているかをチェックし、その組織の存在目的が何かを伝える。
③存在目的からCALLという作業を行って、実行可能なタスクに振り分けていく。
▽ティール組織の流れ
例えば「環境問題の解決」が存在目的であれば「廃棄処分場の煙突から廃棄されるメタンガスの削減」などのタスクにする。これについて煙突の工学を専門とするフォロワーが自らこの仕事を自ら選択し、自主経営によって自らの責任を持って開発に挑む。このときフォロワーは「メタンガスの排出が少ないが、より多くの二酸化炭素を出す、より生産性の高い煙突」を開発したとする。すると、イニシアチブは「組織の存在目的」に向かわせるよう、次は二酸化炭素排出の少ない煙突を作るよう示唆する。これらの関係は対等に行われる。これは、少人数で形成されれば一見理想的に見える。
しかし、組織が大きくなるとき、イニシアチブは煙突に対する示唆にとどまらず、エンジンや、電気製コンロ、エアコン、空気清浄機など多岐にわたって面倒を見なければならなくなる。
▽ティール組織には4つの課題が存在する。
①手に負えなくなる。ティール組織では人数が多くなると分裂するようルールを設けているケースが多い。タイム・タレント・エナジーでは、知の統合力と組織の情報共有に掛かる時間の無駄を総合的に判断した時、組織メンバーは6人くらいが良く、8人以上には増やさない方がいいとしている。
②フォロワーにはイニシアチブが不要な存在に見えてくるか、そこまでは言わずとも示唆なしに行動できる気がし始めることが多い。これはティール型の悩みとして語られている。
③フォロワー側が事業を辞める場合は、煙突の開発だけが停止することで済むが、イニシアチブが辞める場合、「組織の存在目的」そのものに危機が迫っているという意識が薄くなる。
④他のリーダー型経営と同じでイニシアチブというごく少数に依存している。イニシアチブがいなくなってしまうと、オレンジ型パラダイムに戻るといったリスクに直面する。
▽ようするにグリーン組織まではリーダー依存症であったが、ティール組織はイニシアチブ依存症である。
レッド組織からグリーン組織に移行するにあたって、リーダーへの依存が減ってきたように、イニシアチブへの依存を減らす組織の形式が求められる。
▽ティール組織は非常に長い忍耐を必要とするプロジェクトを存在目的にすることも多い。
「組織の存在目的」をリードするイニシアチブの方が、組織そのものを牽引するリーダーより互換性があって、時代やメンバーが変わる中でもプロジェクトを継続しやすい。リーダー一人の頭脳に依存せず、突然のリーダーの喪失、変更、リーダーの暴走などで狂わされるリスクもない。しかし、それでもイニシアチブに依存する。
さらに、イニシアチブはリーダーよりも互換性が高いことから、必須のメンバーでありながら、抜けていることや必然性に組織が気付きにくい。グリーン組織まではできた、リーダー不在の際に顔だけのリーダーで埋め合わせることができないのだ。
ターコイズ組織の解決策
①メンバーが100%イニシアチブな組織を目指す。
これによってイニシアチブ依存症の解決を目指す。これだけで②③④の課題を一気に克服する。
②組織自体が人間となることで、情報共有を行い、組織ごとに小存在目的を持つことで組織を分散する。
この仕組みはターコイズ組織ではまだ不完全で、小組織はフォロワー組織とイニシアチブ組織に分かれる。全ての小分けされた小組織が100%イニシアチブ組織となったとき次のパラダイムであるインディゴ組織になる。
これで①の課題を克服する。
③ティール組織のうち、イニシアチブが行っていた役割をイニシアチブ組織に与える。
人よりは組織の方が少数の人材への依存度が低いので、安定する。
これら3つの流れによって、ターコイズ組織はティール組織の課題を概ね解決する。しかし、100%解決とは至らず、そのためにインディゴ組織という次の組織が現れる。その組織の課題を解決すべく次のパラダイムの組織は形作られる。
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