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やわらかいうさぎはおどるのか

やわらかいうさぎはおどるのか

先日観た映画「ジョジョ・ラビット」
のことを綴ります。ジョジョ!
(もしこれからご覧になる
予定がある方は少々ご注意ください)

ジョジョ・ラビットは
強烈に私のことを呼んでいた。

変な誤解を招きたくないのだが書くと、
私は昔からヒトラーやらナチズムというものに
関する映画・本・コラムなどなどに遭遇すると、
「なんでこんなことになってしまうのだ」
とか「人間の心理って……」と思ってしまい、
どう

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まなざし

まなざし

【最も尊いのはBill Nighy のまばたき】

それをまず、高らかに宣言したい私なのであります。

※まだ公開中の映画について書きますので、これから見る予定のある方は
その点、ご留意いただければと思います。

マイ・ブックショップという映画を観ました。本が好きなこと、そして
イギリスと聞くと血が騒ぐということでワクワクしていたのです。

舞台は戦後のイギリス、小さな町で一人の未亡人フローレンス

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「僕と世界の方程式」を観ました

私が無条件で魅了されるものや人はたくさんあります。
中でも、イギリス+理系の脳みそを持つ人、という最強の組み合わせの
主人公が出てくる「僕と世界の方程式」は、予告編を観たときから
絶対に観ようと決めていた映画です。

自閉症スペクトラムと診断されている主人公のネイサンは、ずば抜けた数学の才能を持っています。彼にその世界の美しさを教えてくれ、数学という
共通言語で心を通わせることができた唯一の存在で

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NO----------(訳:なぁんてねー)

NO----------(訳:なぁんてねー)

最近、私はある言葉に取り憑かれている。
すきあらば真似をしてなんども声に出して言う。
その言葉を発している人物が、その瞬間は
なんならちょっと自分に乗り移っている気すらしている。

それが、タイトルの「NO----------」である。
英語で書くとうまくニュアンスが
伝えきれないのだけれど、音にすると
「ヌォォォォォウゥ」みたいな感じだ。
時々は、「イェェス?」と言ったりもする。
一体なんのバカ

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2つのピュアネス 【ヴィクトリア女王最期の秘密】を観ました

2つのピュアネス 【ヴィクトリア女王最期の秘密】を観ました

これは、2人のピュアな魂の話である。

ヴィクトリアは、
旦那であるアルバートが亡くなった後何十年も、
喪服だけを着て過ごした
歴代第一位の在位を誇る英国女王である。

そんな立場の彼女がピュア??

彼女の中には、きっと
彼女自身も忘れてしまうほど極めて長い事、
ピュアな好奇心、ピュアなフェアネス
(偏見を極力排除しようとする精神)が
静かに眠っていた。

しかし、彼女の在る立場は
それが表層に

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「素敵なサプライズ」を観たのです

「素敵なサプライズ」を観たのです

オランダが気になる。非常に気になる。

もちろん、最も好きなのはイギリスだし、スコットランドではあるものの
オランダがやけに気になる。KLMの丸い鼻先と水色の機体、それを飾る
王冠のロゴはかわいいし、背の高い人が多いのも、話すとき目線がちゃんと合いそうで安心しそうだし、イギリスへの乗り継ぎの時、空港で食べた
ベーコンとマッシュルームのソテーはおいしかったし、ミッフィーさんの
国だし。私の興味のある

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