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「自分を愛おしく思う感覚」が掴めるようになった習慣2つ

人は愛せる、でも自分は愛しにくい


私は、こんな感じでXに我が子たちのことをかわいいかわいいとよくpostしているし、
アクセサリーの仕事では、お客さんたちのことを常にかわいいかわいい、女神のようだと愛でているせいか、なめらかさんってすごく慈愛に満ちた人なんだろうなと思われることも多く、そしてそれは実際おそらくその通りで、情が深〜い九州女なので愛情表現はかなり暑苦しいほうだと自認してはいるのですが。

が。

「自分を愛する」ことはめっぽう下手で、なるべく自分から目をそらしていたいし、自分と向き合わなくて済むように、自分以外のことに夢中になって、他人に意識を飛ばしていたい。
そういった「思考の癖」があるため、自分の感情を無視したり、自分を大切にする感覚がわからなかったり、何かあると必要以上に自分を責めたり。そのあたりの認知の歪みが、昨年6月に始めたメールカウンセリングや対面カウンセリングから浮かび上がってきました。

その思考の癖はたぶん生育歴に由来していて、うちの両親は私のことを「褒めないで育てよう」という教育方針だったみたいなんですが(なんだその教育方針は)、
私が赤ん坊の頃、電車の中で隣り合わせた占い師のおばあさんに「この子は人を押し退けてでも上へのし上がっていってしまう子なので、褒めないで育てた方がいい」と言われたのを鵜呑みにして一切褒めずに育てたと後から聞きました。
かなり昭和っぽい(?)へんてこエピソードです。

本当に親から褒められた記憶がないんですよね。
心配されたり気にかけてもらったりはしていましたから、充分愛されていたとは感じていますけれども。一人娘のわりに「愛でられた実感」っていうのは薄いですね。

まあそれ以上に父親が暴れるので色々めちゃくちゃで、家には常にお金がなく、母は闘病しつつ借金取りに追われながら生活費の工面に必死でしたから、家庭から受け取ってきた暗黙のメッセージは「私はかけがえのない大切な存在である」とかっていうよりは「早く一人前になって私がこの家を助けないとこいつらやばいぞ…」みたいな感じだったように思います。実際に就職してからは、父の借金の尻ぬぐいと実家への仕送りに一千万円ほど注ぎ込みました。

刷り込みに気づけば手放せる

なので、いい大人になっても刷り込まれていた「自分は取るに足りない未熟な人間」なのだから「周りの役に立つ人間でなければ存在を許されない」みたいな思い込みや強迫観念が、自分の生き方のいろんなところに歪みやしんどさを与えていたのかなぁと振り返ります。
(こういう人ってわりと沢山いますよね、「完璧な家族」というものは存在しないと言われていますしね。)

なんかこういうのって「なるほど〜こんなからくりで私はこういう思考の癖を獲得していったんだな〜。そのせいで現在の考え方や言葉の受け取り方に偏りが出てるな〜。でももう手放していい不要な癖だな〜」と気づくだけで、一気に過ごしやすくなったりするものです。
いわゆる「認知行動療法」ですね。


前置きが長くなりましたが、そのあたりのからくりがカウンセリングで浮き彫りになる頃、これまでちっとも分からなかった「自分を愛おしく思う感覚」が突然理解できるようになったきっかけが二つありましたので、今日はそれを紹介したいと思います。

❶ぬいぐるみ療法

私のように、現在の生きづらさが幼少期に起因している人は、ぬいぐるみを買ってきて、幼い頃の自分をいたわり可愛がるようにぬいぐるみを可愛がるといい、という「ぬいぐるみ療法」を知りまして、実践して3ヶ月になります。

Amazonで購入したみっふぃー


私、先月46歳になりました。
いい年してぬいぐるみ療法してますとか言うの、正直めちゃくちゃ恥ずかしいんです。怪しいし…。
でもこのnoteには、似たような状況に置かれた方のお役に立ちそうなことなら何でも書くと決めているので、がんばって書きます笑

ぬいぐるみ、どこで買っていいかわからなかったので、Amazonの検索欄に「ぬいぐるみ」とシンプルにぶち込んで出てきたものを買いました。

ミッフィーを選んだのは「なんとなくこの所在ないたたずまいが自分の幼少期に雰囲気が似ている、自分を投影できそう」と感じたからです。
あと、どこに行くにも持ち運ぶこと、と聞いていたので、大きすぎない手乗りサイズにしました。手触りもよくてとても気に入っています。

とにかくどこにでもこの子を連れて行って、夜も一緒に寝ています。抱きしめていいこいいこして、「小さい自分」だと思って挨拶したり話しかけたりして可愛がっています。幼い頃の自分がそうして欲しかったように可愛がる。(…すみません、皆さん大丈夫ですか?ついてきてますか?)

そうしているうちに、すごく不思議なんですけど現在の自分自身のことも愛おしく感じられるようになってきたんですよね。自分自身を可愛がる要領が掴めたというんでしょうかね。

ぬいぐるみと触れ合うと、安心感や幸せホルモンであるオキシトシンが分泌されると言われていますが、オキシトシンが分泌されると、ドーパミンを求めて刺激や快楽を求める事が減るので、甘いものやお酒、ギャンブルなど依存性の高いものに手を出しにくくなったりもするのだとか。

そうそう、何か迷うことや悩むことができたら「この子にふさわしい選択はどっちかな」と考えてみたりもします。自分にはつい無理をさせてしまいがちだけれど、ミッフィーにはあまり無理させたくない。ミッフィーに妙なことはさせられない。そういう意識が働くので、自分を大切にする選択ができるようになってきた感じがします。これってけっこうすごい変化だと思います。

ミッフィー代 1,628円でこの効果…。
ぬいぐるみ療法、コスパ良すぎ。

❷ヨガ

近所のホットヨガスタジオに通い始めて8ヶ月になりました。だいたい月6回のペースで通っています。

ヨガねー。
なんかびっくりするほど心が整うんですよね。
ただの柔軟体操でしょ?とか思って実はこれまでそんなに興味なかったんですけれど、世界中の人が「ヨガはいいぞヨガはいいぞ」って言ってるのが今となってはよく理解できる。

ヨガはとにかく自分の呼吸や肉体を意識するので、うずくまるポーズなんかで自分の体を感じているとき、まるで一生懸命息してる新生児を抱いてるときのような愛おしさが自分に対してこみ上げてくるんですよね。

これまでだって自分のことをある程度愛してると思ってたけど、無条件の愛ではなくて条件付きで愛していた(◯◯ができる自分は好き、◯◯ができない自分はダメ)んだなーと。

その気づきがけっこう自分にとって大きすぎる学びで、も〜いつもこんなにあったかい体温を維持してスウスウ呼吸してる自分エライカワイイ〜!!みたいにまるごとの自分を承認できるし、そうすると自分以外の人のことも物凄く愛おしく尊重したくなってくるし……ヨガはほんと不思議です。

あとね、頭の中が考えごとで忙しくなってパンパンになりやすい人は特におすすめです。思考より呼吸に意識が向くので、副交感神経優位になって余分なぐるぐる思考がおさまり、バランス取りやすくなると思います。

病んでる人、病みがちな人、病みそうな人、全員やるといいと思う。特にホットヨガはいっぱい汗かいてお肌もっちもちになるし。

スタジオに行けない日が続くときはYouTubeのヨガ動画を観ながらやっています。
ベッドの上でもできるヨガ動画などもいろいろあるので、気軽に始められると思います。

日本一のヨガYouTuberといわれる、B-lifeのまりこ先生のシリーズが私は大好きです。先生の優しい声やいたわってくれる言葉かけが好き。

⚫︎

そんなこんなで、「自分を愛おしく感じる」という人生初の感覚にかなり戸惑いながら暮らしている昨今です。この感覚にちゃんと馴染むことができたら、少し新しい人生のステージにきっと行けるんだろうなという予感と手ごたえがあります。


書きたいことがありすぎていつもけっこうな長文ですけれども。
最後まで読んでくださった皆さんありがとうございます。

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