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糸波舎のつくる時間と空間
初めての本屋出店から半年以上が経ち、糸波舎はおかげさまで4回の出店を経た。
実は3月に車が壊れてしまい、そこから少しの間、活動をお休みしていた。
そのお休み期間に、のんびりと、これまでとこれからのことを考えてみた。
糸波舎が世の中に与えてゆきたいもの。
それは、静かで穏やかな、時間と空間。
冬、お寺さんで行われたキャンドルナイトに呼んでいただいた。
しんとしみる空気の中、ゆらゆらと揺れ
軽トラに乗った小屋の本屋さん
旅暮らしの本屋さん。
今、とんでもなく心が踊ること。
それはそう、旅暮らしの本屋さん。
かわいい軽トラックにちっちゃな小屋を乗っけて、日本中、あちらこちらで小さな本屋さんを開いてゆく、旅暮らしの本屋さん。
軽トラックも小屋も、憧れだった。
わたしが生まれ育ったのは、とっても田舎の町だったから、道路をいつも軽トラックが走っていた。
その荷台で、りんご箱のりんごがこぼれそうになっていたり、わん
一箱古本市に出会ったきっかけ
本屋さんをやってみることになったのは、初夏のこと。
門前町というエリアが大好きで、1166バックパッカーズさんに泊まって、亀の湯さんに浸かって、ナノグラフィカさんで朝ごはんを食べて、というスタイルの旅を、ここ数年、何度か繰り返していた。
旅する中でずっと気になっていたのが、大福屋さん。
喫茶店であり、古本屋さんであり、シェアハウスでもあるという、気になるポイント満点のお店。
そんな大福屋さ
初めての本屋さん出店の日
2018年10月20日。
糸波舎という、小さな小さな本屋さんが始まった。
長野県は長野市、善光寺の門前町にある大福屋さんという喫茶店。
そこで行われた秋の大福屋古本市に出店し、糸波舎はわたしのぼんやりとした空想からこの世界へ、ふわりと羽ばたいていった。
夢みたいな一日だった。
好きと心地いいが、柔らかに目の前の人を包んでゆくのを感じた。
あたたかな温度が、じんわりとのんびりと広がりゆくのを