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美術展ノート

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美術展を訪れて、見たものや感じたことを記録しています。
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第76回 正倉院展 2024

第76回 正倉院展 2024

昨年に引き続き正倉院展に行ってきた。最終日の11月11日(月)のことだ。前日にネットで11時入場のチケットを取り(見事に111111と並ぶ)、当日は朝8時過ぎに家を出て奈良に向かった。

神戸三宮から9時4分発阪神の奈良行き直通列車に乗車。始発なので座って奈良まで乗り換えなしで行けるのが良い。奈良には余裕を持って到着。圧倒的に多い外国人観光客が改札に慣れないためか渋滞が発生する。

駅を出てからは

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最後の晩餐 レオナルド・ダ・ヴィンチ

最後の晩餐 レオナルド・ダ・ヴィンチ

この夏、兄夫婦と2週間のイタリア旅行に行く。ミラノ、フィレンツェ、アッシジ、ローマの順に北から南へ移動する。漠然とした思い込みかもしれないが、イタリアは南に行くにしたがい、混沌とするイメージを持っている。北部のミラノは初訪問だが、その意味では洗練されたイメージを持っている。楽しみだ。

楽しみなのは、もう一つ。「最後の晩餐」を見ること。ただ調べてみると、容易ではないようだ。開館している時間帯を15

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モネ展

モネ展

家内に誘われて大阪中之島美術館で開催されているモネ展を見に出かけた。平日にも関わらず、切符売り場にはかなりの行列。あらかじめコンビニでチケットを買っておいて良かった。

印象派以前の作品から始まり、ジベルニーの最後のアトリエでの作品までが時系列に並べられていて、画風の変化がわかりやすくなっている。モネが残した睡蓮などの連作がいくつか展示されて面白い。同じ場所で、同じ題材を時間をずらして描いてみたり

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正倉院展 2023

正倉院展 2023

先日、正倉院展に行ってきた。毎年秋になると話題になるので、行こうと思いながらも、期間が短いために行けないままで終わってしまうことが今までは多かった。今年は仕事のない木曜日に出かけた。

いい天気で、平日にもかかわらず人が多い。外国人観光客が一杯で、ここはどこの国かと思うほどだ。近鉄奈良辺りから観光客が興福寺、東大寺、春日大社へ方面と一斉に向かって歩く。正倉院展は東大寺手前の奈良国立博物館で開催され

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サンチャゴへの道 マドリード滞在②【2023年夏】

サンチャゴへの道 マドリード滞在②【2023年夏】

こんにちは、ArcangeLogの「サンチャゴへの道」へようこそ。今日はマドリードの美術館を回ります。

前回の投稿はこちらからどうぞ

今日の天気(予報)  マドリード 晴れ

今日は美術館を二館掛け持ち。9時半に出発すれば間に合うので、朝ごはんを8時過ぎに食べにいく。プラド美術館は朝の開館10時に合わせて予約していたのですんなり入館。始めは2時間程度で、と思っていたら出てきたのは6時間半後。パ

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サンチャゴへの道 マドリード滞在①【2023年夏】

サンチャゴへの道 マドリード滞在①【2023年夏】

こんにちは、ArcangeLogの「サンチャゴへの道」へようこそ。今日はサンチャゴからマドリードへ移動します。

前回の投稿はこちらからどうぞ

今日の天気(予報)  マドリード 晴れ所により曇り
最低気温12℃ /最高気温21℃。

サンチャゴからマドリードへは列車を予約していた。ところがサンチャゴとオウエンセ間が工事のためバスで代替するとの連絡メールが巡礼中にあった。

朝食を7時からとり、8

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新選組展2022  京都文化博物館

新選組展2022 京都文化博物館

新選組!

家内に誘われ、京都文化博物館で開催中の「新選組展2022ー資料から辿る足跡」に行ってきた。若い頃は人に驚かれるほど日本史に疎く、興味もあまりなかった。でも歳をとるにつれ、小説や大河ドラマなどをきっかけに多少の興味も持つようになった。新選組については三谷幸喜の初の大河ドラマ「新選組!」を見てから人並みに知るようになったというのが本当のところだ。

京都文化博物館

京都文化博物館は今年の

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夏の青森へ 2

夏の青森へ 2

パート1では神戸からFuji Dream Airlinesで空路青森への移動、そして星野リゾートの奥入瀬渓流ホテルでの滞在と観光について触れた。パート2では第2の目的地青森シティでの観光についてだ。

奥入瀬渓流から青森市へ

3日目は午前中に奥入瀬渓流ホテルの送迎バスで青森駅まで移動し、午後は観光の予定を組んだ。ホテルの送迎バスは10:30発。ゆっくりと朝食をとり、朝風呂を済ませて送迎バスで出発

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フェルメールと17世紀オランダ絵画展 大阪市立美術館

フェルメールと17世紀オランダ絵画展 大阪市立美術館

大阪市立美術館で開催中の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきた。目玉はフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」だ。世界にたった35しか存在しないと言われるフェルメールの作品が1つでもやってくれば、それは見に行く価値があるというものだ。しかも、「世界初公開」とくる。

大阪市立美術館

美術館へは神戸からJRと地下鉄御堂筋線を使う。天王寺駅からは徒歩ですぐ。建物はクラシックな造りで結構な歴

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「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展へ行ってきた 神戸市立博物館

「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展へ行ってきた 神戸市立博物館

神戸市立博物館で開催中の「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」展へ行ってきた。9月25日(日)までの開催だ。大半の作品が日本初出品らしい。展覧会のWebページを見ると『ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示します。』とのこと。そうそうたる「巨匠」たちだ。

巨匠た

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モディリアーニ展 大阪中之島美術館

モディリアーニ展 大阪中之島美術館

大阪中之島美術館

先日大阪中之島美術館に行ってきた。開館記念の「モディリアーニ展」がお目当てだ。もちろん美術館自体もオープンの経緯やそのデザインの斬新さが新聞などでも取り上げられていたので、そちらにも興味津々だった。

神戸からは尼崎で東西線に乗り換え、新福島で降りて、中之島方面へ徒歩15分程度。中之島に近づくと四角い黒い物体が見えてくる。一階部分は2階より一回り小さいガラス張りに見える。中は広

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ポンペイ遺跡のカンティーンにて〜ポンペイ展で思い出す初めての出会い

ポンペイ遺跡のカンティーンにて〜ポンペイ展で思い出す初めての出会い

京都 ポンペイ展

昨日、京都で開催中の「ポンペイ展」へ行ってきた。10年程前、2度目のナポリ旅行で考古学博物館へ足を運んだ。その時に目にした品との再会になる。この展覧会、「本当にこんな沢山持ってきてもいいの?」と思うくらい名品だらけだ。これだけ持って来れば、今、現地ナポリの博物館をわざわざ訪れた人はさぞがっかりするだろうと思う。目当ての品がないのだから。

初めて食べた、あの日を思い出す

ポン

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