銀河フェニックス物語<少年編>第十六話(3)感謝祭の大魔術
「お前さんたち、坊ちゃんが女装すると本気で思ってるのかい。レイター、お前さんが歌姫の格好をしてギミラブ歌えばいいだろ」
レイターが口をとがらせた。
「俺じゃつまんねぇよ。意外性があるから隠し芸なんだろ。女装じゃなくていいから、あいつに仮装させてぇな」
バルダンが身を乗り出す。
「仮装か面白いな。何に仮装させる? ロックスターか」
「歌わねぇロックスターより、いいアイデアがあるぜ」
「なんだ?」
「将軍様さ」
「バカか、親睦会だぞ」
パシンッとレイターの頭をバルダンがはた