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#毎日note
【短編小説】不思議な喫茶店に訪れる転機
〜前回までの作品は、こちらからどうぞ〜
再スタートの地で、来る日も来る日も待っていた。
いつかきっと、この街の誰かが気づいてくれるはずだ。
私が導かれた時のように。
そう思いながら過ごしていたら、気づくと3ヶ月も経過していた。
まるで、なんらスタートする前と変わらない。
コーヒーを淹れることが、上手くなったことを除いては。
そんなこの店にも、唯一来てくれる客がいる。
ただ、いつ来るか分
【短編小説】路地裏の秘める魔力に魅せられて(後編)
▼ 前編は、こちら ▼
昨晩、雨に降られながら帰ってきた。
すっかり身体が冷え込んでしまった。
休む前に、湯船にしっかりと浸かった。
いつもより夜遅くなってしまったため、シャワーだけで済ませることも考えたが、自分に戻る時間がほしくて、湯船にお湯をためた。
こういうひと手間は、大事だと思っている。
たとえ、相手が自分だったとしても。
床に入ってからも、胸の高鳴りが止まらず、眠れたと思っても
【短編小説】路地裏の秘める魔力に魅せられて(前編)
「さて…と。この先、どう生きていこうか。」
夕闇が濃くなり始めた時を、私はひとり歩いていた。
これまでは、「ちゃんとした人生を」と思い、普通に仕事をしていたが、一回離れてみようと思った。
「ちゃんと」という表現も、「普通に」という表現も、人によって様々だが、私がこれまでどのように過ごしてきたかは、想像にお任せしたい。
なぜかわからないけれど、今は仕事から、日々の喧騒とした世界から離れて、別
【短編小説】帰りたい場所、捜索願。
夕暮れ時。
日が落ちていく中、
僕はとある場所を探していた。
どうすれば、
このステキな夕暮れを、
自分の中の世界観を、
伝えることができるだろう。
言葉で言い表すことができないわけではない。
ただ、どのような表現をしても、
どこかしっくりこないのだった。
しっくりこないのは、
伝えたい内容も、表現も、
自分の世界観だけで創作されていて、
新たな視点が得られないことが
要因だと感じている。
【短編小説】路地裏のどこかにひっそりと佇む喫茶店 〜疲れた時に、寄り道いかが?〜
とある雨が降る日の夕方。
わたしは彷徨っていた。
ここ最近、星たちが見えない。
出逢いたい世界が見つからない。
これまでは、微かであっても
輝きが見えていたのに。
傘を指しながら、
行く先も決めずに、歩く。
どれだけ歩いてきたかわからない。
気づけば、空は暗くなり、
建物もまばら、人の行き交う気配が少なくなっていた。
この道の先をどんなに行こうとも、
お店というようなものはない。
そ
箸や茶わんをフリーアドレス化する夫
こんにちはと初めまして。おすぬです。
朝起きたら、流しに湯のみ茶わんがあったとです。(ヒロシ風)
ピンクのお花の。
夫婦(めおと)茶わんの女性用です。
夫が使ったとです。(ヒロシここまで)
なんで使うかなあ?
あなたのはブルーのがあるでしょうが!
夫:取りやすかったから。
(はぁ?太陽がまぶしかったからのノリ?)
うちの夫は、私が指摘しないとお箸やご飯茶わんも人のを使ってしまいます。
(