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【短編小説】お花を咲かせるために。
ある人は、勝手に育てば良いと、植えた種に水やりをしない。
注いだ水が多過ぎても少な過ぎても、申し訳ないと要望を言えないし、そもそも育てようと思わない。
咲かなかったらどうしようとか、水を注いだ人に責任を負わせるのが申し訳ないと思うんだろうから、「がんばれ」とだけ言っておこう。
もし枯れた時、自分に責任が負わないようにしてるんだったら、雨が降った時の水と晴れの時の日光で、自分の力で、育てば良い
【超短編小説】陰でも僕は、回り続ける。
僕は、ずっと回ってる。
みんなを、快適にするために。
くるくるくるくる、何度も同じ場所を回ってる。
ても、小柄な僕の役割に、存在に、気づいてくれる人は少ない。
でも、それでも良いんだ。
だって、僕は影の存在だから。
僕は、空気を循環させる働きがメインだから。
僕は、サポーターだから。
クーラーや扇風機には、どうやっても敵わない。
でも、就寝時とか、部屋が広くない家庭とか、僕を主役にして