<連載長編小説>黄金龍と星の伝説 ‐第三章/銅鏡の秘密‐ 第69話
ナジムの企て -3
……しかしシムネは、
同僚の者たちを川辺に追いやり、サムとナジムを追いつめながら傲慢きわまりなく進められてゆくゼムラの政策に、
ただつき従い、操り人形のように動いている自分とは、
子や孫に、とりかえしのつかない罪を重ねているだけではないのか?
……と、
日に日につのる自責の念に苦しみつづけ、
シムネは、
おなじような思いに沈む仲間を見つけだしては密かな絆をむすびあい、
仲間の数は増えるにしたがって、
思いの強さを倍加させてゆきました。
そんなおり