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わたしの本棚

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2021年6月の記事一覧

わたしの本棚113夜~「ゴッホのあしあと」

わたしの本棚113夜~「ゴッホのあしあと」

 ゴッホと林忠正を描いた、原田マハさんのベストセラー小説「たゆたえども沈まず」の副読本!と帯にあります。この本は、小説ではなく、ゴッホの伝記部分と「たゆたえども沈ます」創作の過程での原田マハさんが感じた疑問、苦労したところなどを書いています。ゴッホのあしあとをたどる旅として、彼に関連した場所を原田さんが旅し、その印象も書いています。最大の謎であるゴッホの死について、原田さんの見解は自殺であろうとの

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わたしの本棚112夜~「桑原武夫と「第二芸術」青空と瓦礫のころ」

わたしの本棚112夜~「桑原武夫と「第二芸術」青空と瓦礫のころ」

 言葉は、常に何らかの文脈とともにある。一つの文章の中だけではなく、他の文章や書かれた時代へ、文脈をたどっていくと、言葉は新たな意味を持ち始める。今や「俳句用語」として整理されているかに見える「第二芸術」は、どのような文脈で書かれたのだろうか。

 はじめにで著者が述べられている文章です。俳句を学んでいると、戦後の「第二芸術」論争は避けて通れない論考だと思います。著者の鈴木ひろし氏は1957年生ま

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わたしの本棚111夜~「小説8050」

わたしの本棚111夜~「小説8050」

 ママ友さんに「面白かったよ」と言われて、借りて読んだら、本当にノンストップの面白さでした。ページをめくる手がとまらない本であり、睡眠時間を削って読みました。あとがきによると、「週刊新潮」に連載したものであり、新潮社内に編集者さんたちと「チーム8050」をつくり、2年間伴走したとあります。NHKの朝イチに出演されたときには、実際の農水事務次官殺人事件からヒントを得たと言われてました。

 引きこも

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わたしの本棚110夜~「もうあかんわ日記」

わたしの本棚110夜~「もうあかんわ日記」

 アメリカのフォーブス誌が選ぶ次世代を担う30歳未満の人々、「30UNDER 30 JAPAN 2020」に一昨年は選出され、去年は「30 UNDER 30 Asia 2021」に選出された(日本でなくアジアの30人)著者の岸田奈美さんの書くnoteの日記は、面白くて、ちょっぴり泣けてきて、読んだあと、拍手喝采の気分になったり、元気になったり、わたしもまだまだ頑張れるかなと肩をもんでくれるような日

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わたしの本棚109夜~「在宅ひとり死のススメ」

わたしの本棚109夜~「在宅ひとり死のススメ」

 今年は、在宅死に関する書籍、映画が話題になっています。長尾和宏先生の「痛くない死に方」(高橋伴明監督で映画化)、南杏子先生の「いのちの停車場」(成島出監督で映画化)どちらも医師の立場から在宅死の在り方、終末医療のあり方を問う作品で、読みごたえ、観ごたえありました。どんどん高齢化社会になっていく日本では避けては通れない問題です。そして、おひとりさまの立場から、上野千鶴子先生が書かれたのが「在宅ひと

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