先生という生徒の在り方
今年の夏は西洋哲学史の講義を行った。
講義を行ったと言えば、聞こえはいいが、私主導の簡単な勉強会を終えたということである。
全部で8回ほど。各回2,3時間ほど私が時代に沿って話し、二週間ほどで古代から現代までを疾風の如く駆け抜けた。
実は毎年、毎季節、似たり寄ったりのことをしている。去年の夏は物理、特に力学を高校生相手に教える機会に恵まれた。オンラインでの開催にはなったが、大変優秀な高校生相手に話すことができたのは、私にとって貴重な機会であった。また、今年の春は微分積分や線