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じんせい、くるしいね

指導教員と,先輩後輩,級友から精神科を受診することを勧められている.

この一文だけで,ひどい眩暈がするようだが,私はいたって正常であり,だからこそ異常なのだと思う.正常だと思い込みたい,という精神の表れだけで,受診の予約を取ることさえままならなかった.

来週末に,精神科に行く.お医者さんに今度はなんて言われるだろうか.怖い.

いや,別に精神科なんて変わった場所ではない.前にも通っていた.そういう時期になってしまったのだと思えばいい.季節性のものだ.季節性のうつ病.ただの躁鬱だね.ただ単に気分の上昇気流を乗りこなせなくて,墜落してしまっただけなのに.そんな大層な名前を付けるほどのことなのかな.わからなくなってしまった.

私の中身なんて誰も知りやしない.私自身でさえも.

私の口から出てくる言葉に何の意味もないのにね.私の振る舞い方に何の意味もないのにね.

いつだって,周りの人は知ったような口を利く.こうしたほうがいい,ああしたほうがいい.あぁ、でもそれは私もよくやってしまうな.お相子だ.だから何も言えない.ただ,こうやって言い辛いことも言ってくれる周囲の人間には恵まれてるのだと思う.感謝もしている.

よく変わってるね,と言われる.ずっと前からだ.小学生のときから?幼稚園のときから言われていた気もする.昔はそれが心地よかった.劇の中で華麗に踊る主人公みたいだったからだ.特別でありたかった.でも,年を経るにつれて,徐々にその言葉は刺々しいものになった.同調的な和を重んじる日本社会において,集団からの逸脱はいつだって重々しい.

はぁー、私だってこんな人間になりたくなかったよ.ばーか.


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