性格の不一致ではなく、性の不一致だったのかも。
このnoteでも記しているように、
20歳から26歳まで7年間付き合った彼がいた。
そして、そのうちの3年は同棲していて、事実婚状態だった。
7年も一緒にいると、本当の家族ようだったから、今でも思い出すことがある。
そんな彼と別れたきっかけは、彼側の身内トラブルで結婚式を3ヶ月前にキャンセルしたことだった。
ただ、これはあくまでも些細なきっかけ。
本当の理由は、お互いに真逆な性格で、子の有無・仕事・お金、あらゆる価値観が自分とは違ったから…
いわゆる「性格の不一致」だ。
彼とは、話し合いで別れるのが困難だったから、一方的に夜逃げするように出て行った。
だけど、ふと不思議に思った。
性格の不一致で別れたけど、自分と真逆な性格だからこそ、惹かれたり、好きになったりするよね、と。
それは友達だってそう。わたしは小心者で、気にしいな性格だからこそ、ズバズバ言っては毒を吐く同性が大好きだ。
そんな彼女たちは、学生時代から憧れの対象だった。
それは、彼と出会った頃もそうで、
若いのに仕事を独立する姿勢は凄いなぁと感心したし、支えたいと思った。
わたしなんてボーとしながら、何も考えず歯科衛生士していたから…
専業主婦希望だったのも、本当は仕事がしたかったけれど、男気があって素敵だなと思った。
人付き合いも、わたしとは対照的だった。
ずっと地元にいた彼は、友達も多くて、よく友人を招いては、やたらとだだっ広い自宅の庭でバーベキューをした。
1人で読書したり、ゲームばかりしながら過ごしていたから、友人と和気藹々と過ごすのは新鮮で楽しかった。
じゃぁ、なんで別れたのだろう?
あぁ、そういえばそうだ。
わたしたちは「セックスレス」だった。
もし、レスでなければ、結婚式が破談になっても別れてなかったと思う。だってわたしは結婚式がしたいわけじゃない。彼が好きだから一緒に居たんだ。
もし、レスでなければ、性格の不一致では、別れてなかったかもしれない。
愛情があれば、性格や価値観の不一致は魅力に変わることもあるだろう。(浮気と借金以外)
だって、自分と全く同じタイプの人と暮らすなんて逆にストレスだ。
だけど、決してセックスレス自体が問題だったわけじゃない。
世の中には、身体的な問題や、互いに必要としていないからという理由で、夫婦生活はなくても円満な家庭は沢山ある。
夫婦で本音を話し合い、互いに愛情表現をして心を満たしていれば、すごく素敵な関係。
※こちらのnoteに綴っている。
わたし達の問題は、レス以前にきっと本音で話すのと、愛情表現を怠ったから。
互いにきっとあれないな?と思っていただろう。きっかけは、わたしだと思う。覚えていないけれど、口が悪い所があるから、何か酷い事を言ってしまったかもしれない。
正直わたしも、なければそれで問題なかったから、この問題を切り出すのを避けていた。なんか触れてはいけないワードだった。
だけど、この時に本音で話すことが必要だったんだ。「お前に、あれ言われて傷付いた」や、「わたしはこうしてほしい」とか。
レスなのに結婚するって正直どうなの?
当時は思っていた。女としてもどんどん自信がなくなった。そして、男性は女性と体の構造が違う訳だから、お店に行ったり、実は浮気してるのかなとか自己完結していた。
こんな本音を、恥ずかしがらず、さらけ出せばよかった。
私たちがするべきことは、結婚式に纏わることではなくて、互いの本音を話して、感情をむき出しにして、喧嘩することだったんだと思う。ヒステリックになっても良かったんだよ、それが、わたしなんだから。
7年という数字に甘えて、本音で話したり、感謝の気持ちを伝えたり、ぎゅっと抱きしめて愛情表現したりするのを怠ってしまった。
*
一度だけ彼から話をされたことがある。
それは、私が彼に内緒で家を出ると決めていた前日だった。
真冬の就寝中。あったかパジャマを来た彼が、私の布団に入り後ろから、ぎゅっとくっついてきた。
「なぁ、久々にせん?」
私は振り返ることができなかった。泣いてしまっていたから。
なんで、なんで、このタイミングなのよ、私明日出ていくのに。
「せんわっ」
震えながらこう言い返すのに精一杯だった。この際、最後までこの問題は切り出して欲しくなかった。
私は明日何も言わずに出ていって、新しい土地で自分の人生やり直すんだから。
なのに…そんなことを言われたら、自分の決断が揺らいでしまうじゃないか、振り返らなかったことを後悔してしまうじゃないか。
*
こんなことがあった過去の恋愛だけど、だからこそ私は普段から、夫に感謝の気持ちと愛情を伝えてる。
そして、くだらない話から大切なことまで本音で話すように意識している。
時には、鼻の穴をぷるぷるさせながらブサイクな顔見せて怒ったり、感情をむき出しにもする。
「私はこう思ってる、〜ほしい!」「俺は〜なんだ!!」
そんな言い合いをしては、落とし所を決めている。
そして、「夫婦」この関係に怠らず、「ありがとう」「大好き」「ごめんね」3歳児のような素直な気持ちを伝え続けたい。
大切な人を失う後悔をしないように。
※彼とのその後はこちら。
*
あ、休日の爽やかな朝から、こんな話してごめんなさい。
そして、このタイトルは語弊があるかもしれない。
正しくは性の不一致ではなく、夫婦生活において、本音で話すことを怠ったからだ。
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